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かなだい、会心の「オペラ座」 2人だから見つけた"再演"の意味

アイスダンス・フリーで演技する村元哉中選手、高橋大輔選手組=さいたまスーパーアリーナで2023年3月25日、吉田航太撮影
アイスダンス・フリーで演技する村元哉中選手、高橋大輔選手組=さいたまスーパーアリーナで2023年3月25日、吉田航太撮影

 その演技は、過去の自分を超えるための挑戦のように映った。フィギュアスケート・アイスダンスの「かなだい」こと村元哉中(かな)選手、高橋大輔選手組(関大KFSC)が今季、フリーで「オペラ座の怪人」を演じた。男子シングルで一時代を築いた高橋選手の名プログラムの「再演」だった。

因縁の舞台で見せた「完成形」

 25日、世界選手権のアイスダンス・フリーがさいたまスーパーアリーナであった。2人は華麗なステップや力強いリフトを次々に繰り出し、観客を魅了した。ファントムとクリスティーヌのはかなくも美しい物語を見事に演じきり、万雷の拍手に包まれた。まるで会場が揺れているかのような盛り上がりだった。

 高橋選手が「ここまでお互いが納得した演技は初めて」と言えば、村元選手も「滑っている一つ一つの瞬間が幸せだった」。2人が求め続けた「完成形」が、そこにあった。目標の「10位以内」にはわずかに届かなかったが、11位で日本勢過去最高に並んだ。

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