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阪神大震災

1995年1月17日に発生した阪神大震災。戦後初の大都市直下型地震が残した教訓・課題は今――。

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阪神大震災直後に知ったアニソンの力 ラジオ関西・岩崎和夫さん

フリーアナウンサーの岩崎和夫さん=神戸市中央区で2024年11月28日、久保玲撮影
フリーアナウンサーの岩崎和夫さん=神戸市中央区で2024年11月28日、久保玲撮影

 アニメファンに根強い人気を誇るラジオ関西(神戸市)のリクエスト番組「青春ラジメニア」。1989年の番組創設から関わり、2022年春までパーソナリティーを務めたフリーアナウンサーの岩崎和夫さん(71)は阪神大震災(95年)翌週の放送でも、アニメソング(アニソン)を流し続けた。「アニソンは基本的に頑張ろう、勇気を出そうという歌が多いので、当時はそういうリクエストがいっぱい来ました。歌謡曲やポップスと比べてもアニメの主題歌はメッセージ性が特に強い。メッセージがストレートに伝わるからこそ聴きたくなるんですよね」。アニソンが持つ力を実感したという。【谷口豪】

 <この記事の後半で阪神大震災の時のことを語っています>
 ・「全壊」のスタジオから放送
 ・震災翌週からアニソン再開
 ・批判もあえて紹介

アナウンサーになって教え子と再会

 <大学卒業後、奈良県で中学校の教員になったがアナウンサーの夢を諦めきれず、79年に中途採用でラジオ関西に入社した>

 学生時代、浜村淳さんのラジオ番組を聴いたり、台風のニュースを見たりして、現場で最先端の情報を伝えるという仕事に憧れていました。教師になってからも週1回、大阪のアナウンス学校に通いました。

 そんな時、ラジオ関西がプロ野球パ・リーグの中継をすることになって、アナウンサーを募集していることを知りました。当時25歳で年齢的にギリギリだったこともあって飛びつきました。

 入社後はスポーツアナウンサーとして高校野球の取材などを重ねました。選抜高校野球の抽選会を取材した際には、教員時代の教え子だった元プロ野球・巨人で、当時はPL学園(…

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