F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:ターン1

ようやく日曜日に行われたカタールGP決勝の観戦記まで辿り着きました。決勝は日本時間の深夜1時(25時)ということもあって、家事やら翌日の準備を終えてほぼリアルタイム(+α)で追いかけ観戦できました。が、さすがに連日の睡眠不足が祟り、とにかく眠い。。首がカックンなっては記憶があるシーンまで巻き戻しを繰り返し、観終えたのは4時を少し回ってしまいました。最近は白熱したレースが続いていたこともあり、睡魔は久しく無かったのにカタールで起きてしまいました。ドライバーズチャンピオンが決まっちゃったのもあったり無かったり?!(笑)

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照明のせいか、優勝トロフィーが光っていますね。自家発光はしないよね、さすがに。

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スタートタイヤはこのようになりました。見事なまでのミディアムタイヤ。唯一ハードタイヤを選んだのは、18番手に沈んだハースのヒュルケンベルグです。ボディカラーには合っていそう。
ちなみに、というか既知の話ですが、ポールポジションを獲得したレッドブルのフェルスタッペンは予選セッション中にスロー走行をしたことによるペナルティで1グリッド降格の2番スタートとなっています。3グリッドや5グリッドはよく聞きますが「1グリッド降格」というペナルティがあるのを知りませんでした。フロントロウのままであまりペナルティになっていない気もしますが、フェルスタッペン用ルール?被害を受けたラッセルへの配慮?

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スタートではフェルスタッペンが案の定ペナルティをいとも簡単に振り払い、1番グリッドスタートのラッセルにインから並びかけています。FullSizeRender
ターン1へ。ただガラ空きとなったイン側に3番スタートのノリスが滑り込む。
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次のターン2は切り返しとなる左コーナーだよ?ノリス前に出られるか?!
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くっ、フェルスタッペンが前か!ノリスは1つ順位を上げ2位、繰り上げポールスタートのラッセルはターン1で順位を2つ下げて3位に沈む。そして後方ではトラック外に飛び出しているマシンが見えます。
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最後列10列目からスタートしたアルピーヌのオコンとウィリアムズのコラピントです。しかしこの接触、2台によるものではなく、きっかけを作ったドライバーがいました。
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ココに。唯一のハードタイヤスタートとなったヒュルケンベルグです。ターン1の進入で挙動を乱し、外側にいたオコンにヒット、オコンはさらに外側にいたコラピントにヒットし、いわばもらい事故を食らった2人が0周リタイヤとなりました(レース後に最終戦を前にオコンがチーム離脱を発表。ピンク色のオコンが見られる最後がこんな形で終わりました)一方でヒュルケンベルグはタイヤが外れたままピットに帰還して、最後尾18位のまましれっと戦列に戻っています。
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セーフティカーが発動し、隊列を牽引しています。2つ順位を下げたラッセルをはじめ、チームメイトのハミルトンもサインツ、ペレス、アロンソに抜かれて3つ順位を下げています。これは観戦されていたならばご存知の通り、スタートでチョンボして、さらに加速が鈍ったためです。ハミルトンには後ほどピットレーンのドライブスルーペナルティが下っています。今まで何回スタートを経験しているんだか、、気持ちが明後日の方向を向いちゃっているからじゃないか?!(笑)レーシングブルズの角田は順位を4つ上げ、この後5周目のレース再開時にアロンソをかわして9位に浮上しています。

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コンストラクターズ争いにおいてキーマンの1人となっている角田は出足こそよかったものの、レース進むにつれ宿敵の1人であるハースのマグヌッセンに順位を奪われてしまいます。
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ハースのほか、先日急に息を吹き返してきたアルピーヌの存在もあります。あちらは仲良しのガスリーが角田の真後ろで孤軍奮闘中、ガスリーにやられると、入賞圏内から脱落してしまう。踏ん張れ!
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13周目、やられたか。。これで入賞圏外。その後翌14周目に一度抜いたはずのアロンソにかわされ、
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さらに15周目にはここまで唯一のノーポイント集団であるキックザウバーの周に抜かれてしまう。ペースダウンが急に来たな、どうした角田?!
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角田本人は全力で頑張っているとのこと。それは好スタートからしてよくわかります。それをみせられただけに残念ですが、今回は予選も大苦戦していますし、ミスはしていませんのでマシン起因のものでしょう。

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上位勢に話を戻すと、スタートで2人に出し抜かれてしまったラッセルは、現在絶賛急成長中の2年生ピアストリに捕まっています。ピアストリにしてみれば、フェラーリとコンストラクターズチャンピオンを争っている最中ですので、獲れるものはしっかり獲りたい所存。
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あ、逃げた!上位では最も早いタイミングでピットに向かうラッセル。タイヤが限界だったか、直接対決を避けたか。

上位はラッセルが24周目に向かった以外、なかなかタイヤ交換を行う者は無く、皆ミディアムタイヤを引っ張っています。ところが34周目に不思議な現象が起きています。
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トラックをはみ出す7位走行中のハミルトン。画像では見辛いですが、左フロントタイヤのサイドウォールに書かれたPIRELLIの「黄色い文字」を見ると、文字が下に落ち回転していることからパンクしているのがわかります。そして
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ハミルトンの前、5位を走っていたフェラーリのサインツも左フロントタイヤがパンク。これってやはりタイヤの使用限界を超えたことによるバーストなのか?!
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危険を察知したか、パンクしたハミルトン、サインツに加え、先程ラッセルとバトルをしていた暫定3位のピアストリもピットへ。パンクでもしてハミルトンのように大損こくわけにもいきません。
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ただその直後、ストレートに落ちているミラー(アルボン車の右側ミラー)を除去するため無情にもセーフティカー発動。
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トップのフェルスタッペン、2位ノリス以下このタイミングで当然セーフティカーピットを敢行。その後隊列はストレートを避け、ピットレーンを通過しています。
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(この文字情報でタイヤコンパウンドが記されている者は「既にタイヤ交換を終えている者」になります)
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少しだけ順位がイタズラに入れ替わると、ガスリーが6位に浮上。現在ハースもレーシングブルズも入賞圏外にいますので、またもや一攫千金のシナリオが爆誕。

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39周目にエンディングが出たぞー。レースが始まるぞー。残り17周でミラーを撒いたアルボンは赤のソフトタイヤを履くギャンブルに出たぞー。
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ノリスが仕掛ける!あっちのチャンピオンはダメでもそっちのチャンピオンを確実に獲るために。
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は?何このワイプ。そ、そうだ、見なかったことにしましょう。miyabikun知らないぞ。何も見ていないんだ、ねっサインツ(笑)
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あらこちらは目に入ってしまった。。先程の罰が当たったか。久々に荒れてるぞ。またもやセーフティカー。やはりカタールは何かあるな。これで中団のコンストラクターズ争いでアルピーヌとハースは1人の腕に託されました。
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TSU「ならばボクらもソフトを!」
アルボンに感化されたか、2台生き残るレーシングブルズはローソンを引き連れてソフトタイヤを履くギャンブルに出ます。順位こそ落ちますが、セーフティカー明けで隊列は圧縮され、ハマればダブル入賞出来るチャンスと踏みました。
ここで気になるインフォメーションが
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〜黄旗時に減速しなかったノリスを調査中〜
初めこれを見た時何のことかわかりませんでした。皆さんすぐに思い出せましたか?!miyabikun少し時を戻して確認しにいっちゃいました。
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まだ調査中なのでレースに戻ると、ノリスはフェルスタッペンを追うどころか、ルクレールに責められているではないか。ルクレールにとってはコンストラクターズ争いはもちろん、ドライバーズランキング2位のチャンスも残されていますので、再スタートは目の色を変えているはず。
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ひとまず2位を死守したノリスでしたが、裁定の結果は
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こうなりました。最低。。それもまたドライブスルーでなく、10秒のピットストップとは罪が重い。。
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ノリスのカタール、オワタ。。何で黄旗無視しちゃうん。。昨年今年から参戦した新人じゃあるまいし。。

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ハミルトンとともにペナルティを消化したノリスは残り10周でやれることをやる。怒りのファステストラップ連発でとにかく入賞圏内に戻るのみ。
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残り4周。右耳を失ったアルボンをかわして11位に浮上するノリス。ソフトタイヤを選ぶというギャンブルに出たアルボンやレーシングブルズ勢は結局残念ながら保ちませんでしたね。最終的には最後尾に落ちたハミルトンにまで捕まえられて、後方に沈んでしまいましたとさ。

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最後はウィービングかまして余裕でしたな。お疲れっす!

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《決勝結果》
   1 フェルスタッペン(レッドブル・HRB)
   2 ルクレール   (フェラーリ・F)
   3 ピアストリ   (マクラーレン・M)

フェルスタッペンはペナルティなんぞモノともせずスタートで前を獲ると、往年の勝ちパターンを取り戻して今シーズン9勝目。フェルスタッペンのよくある勝ちパターンを思い出してしまった(笑)2位はノリスが消えたことにより楽に浮上したルクレール、3位はピットインのタイミングが心配されたものの、それまで築いたものが功を奏してピアストリが獲得しました。まさかラッセルもノリスも表彰台から陥落するとは、、。
一瞬のミスが仇となったノリスは怒涛の追い上げで10位入賞+ファステストラップで 2ポイント獲得(スプリントより獲得ポイントが小っさ)ソフトタイヤを履くギャンブルに出た角田でしたが、最終的には入賞圏外13位で終えることとなりました(一応、ローソンより上)

《ファステストラップとそのタイミング》
 ノリス(マクラーレン・M)
  1分22秒384 56周目/57周
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
 周冠宇(キックザウバー・F)
《完走(扱い)台数と規定周回走破台数》
 完走台数:15台(15台フィニッシュ)
 規定周回:14台

《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 周冠宇(キックザウバー・F)

ようやくポイントゲット。そしてその頑張りを世界中のファンが皆評価して、本家のドライバー・オブ・ザ・デイを獲得したキックザウバーの周。本来であれば優勝したフェルスタッペンや大量ポイントをゲットしたガスリーを評価すべきかもしれませんが、今回のmiyabikunは周を評価します。何とかポイントが獲れて、本当によかった。
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同じ日本人の角田はもちろんのこと「打倒フェルスタッペン」に立ち向かう同世代のチャンピオン候補者達の頑張りや走りに注目しがちですが、同じアジア人だからか、貴重な中国出身の好青年だからか、周もどこか気になる存在のドライバーでした(でしたって、過去形にするにはまだ早いって)走りはいつもどこか自信なさげではあるものの、ぶつけることや壊すこともだいぶ減り、バトルも比較的クリーンなドライバーだと思います。来シーズンはほぼレギュラーシート獲得が出来なくなり非常に残念ではありますが、大国中国初のF1ドライバーであり、年齢的にまだ若いので、復帰する可能性も他カテゴリーで活躍するチャンスはいくらでもあると思います。今回はともにシートを失う先輩ボッタスに予選、決勝ともちゃんと勝ったしね。最終戦アブダビGPも暴れちゃってください!
次点は先程ちらっと書いたアルピーヌのエース、ガスリーです。レース後にちゃんとお別れ出来たかな。来シーズンからはまたガチのライバルになるからね。

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
 ノリス(マクラーレン・M)

ノリスよ、何てつまらないミスをしたんだ。無意識だったか?!一応検証してみましょう。
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29周目。フェルスタッペンとのギャップは1.829秒。
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30周目の黄旗提示の瞬間のギャップは1.755秒。ここまではいい。
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問題はおそらくここでしょう?!ギャップが急に1.123秒差に縮まる。黄旗はセクター1に提示されているもので、それ以外の区間は関係無いのでしょうが、F1マシンで一気に0.6秒縮まれば、見た目のギャップもかなり接近するし、フェルスタッペンも気付くしチクるよね。ノリス自身は言い訳せず、ペナルティは受け入れていたのは好印象だけど。カタールGPでの前評判のよさは周囲が勝手に考えて感じていたことだから、必ずしもその結果が出ないのは仕方の無いことではありますが、スプリント予選や予選であれだけの好調さをみせていたのに、肝心の予選と決勝で精彩を欠いたのは非常にもったいないことですし「速いには速いし、バトルもクリーンで優しいけど、詰めがまだまだ甘いよね」と言われる所以がそのまま出てしまったのかなと思いました。
フェルスタッペンを追いかける若手、中堅勢の中では勝利が最も遅い割にその最有力候補に君臨しているのがノリスだと思ってはいます。が、他のライバルと同様にノリスにも上記ウィークポイントがあるのも事実です。今シーズンは酸いも甘いも色々経験出来たと思います。来シーズンはこれを確実にフィードバックしないと、いつの間にか賞味期限切れの烙印を押されてしまいますので、シーズン序盤から克服、打破してほしいです。

《ドライバーズポイントランキング》
 1 → フェルスタッペン 429pts ★
 2 → ノリス         349pts(-80pts)
 3 → ルクレール       341pts  (-8pts)
 4 → ピアストリ    291pts(-50pts)
 5 → サインツ        272pts(-19pts)
 6 → ラッセル        235pts(-37pts)
 7 → ハミルトン    211pts(-24pts)
 8 → ペレス      152pts(-59pts)
 9 → アロンソ          68pts(-84pts)
  10 → ヒュルケンベルグ   37pts(-31pts)

《コンストラクターズポイントランキング》
 1 → マクラーレン    640pts
 2 → フェラーリ     619pts (-21pts)
 3 → レッドブル     581pts (-38pts)
 4 → メルセデス     446pts(-135pts)
 5 → アストンマーティン   92pts(-354pts)
 6  ↑  アルピーヌ     59pts (-33pts)
 7  ↓  ハース       54pts   (-5pts)
 8 → レーシングブルズ  46pts   (-8pts)
 9 → ウィリアムズ    17pts (-29pts)
  10 → キックザウバー     4pts (-13pts)

ドライバーズランキングは2位ノリスと3位ルクレールの差がわずか8ポイントとなりました。ノリスはいつも通りのレースをすれば2位安泰ですが、今回のレースをした瞬間にルクレールの手に渡ると考えていいポイント差です。ほかトップ10で最終戦アブダビGPで変わる可能性は(おそらく)ありません。
コンストラクターズランキングも熾烈ですね。1位マクラーレンと2位フェラーリの差が21ポイントです。マクラーレンが避けたいのはフェラーリから優勝者を出すこと。そしてその相方が上位に来ると、ポイント差を見ながらレースしなければならなくなります。マクラーレンはフェラーリのポイントを気にせずとにかく24ポイント獲って確実なチャンピオンを決めたいところ。

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《第23戦カタールGPのポイント》
・フェルスタッペンらしい勝ち方は◯◯◯ない
・ノリス、凡ミスだぞ。しっかりせいよ!
・ソフトタイヤギャンブルは残念ながら成就せず
・キックザウバー、ようやくポイントゲット

最終戦はもうすぐそこ!明日金曜日はナガノに日帰り出張して、土曜日は急いでアブダビに飛ぶぞー!

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決勝は1時間遅れの朝5時から追いかけ観戦し始めて、レース終盤の「バチバチやり始めたあたり」で一度中断。仕事から帰宅後にその結末を観たという観戦になりました。日中はどちらが勝ったのかのモヤモヤと、連日の早起き睡眠不足によりフラフラしながら過ごしました。

スタートタイヤはこのようになりました。
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中団までの大多数、15人が黄色いミディアムタイヤをチョイス。13番手のアストンマーティンのストロール以下、コラピント、ハミルトン、ローソン、ラッセルが白のハードタイヤをチョイスしています。ミディアムを先に履くか、逆ストラテジーでピットを遅らせるかの二択といったところでしょうか。
ちなみに今回の交換ペナルティ対象者は3人。予選最後尾20番手で終えたキックザウバーの周がパワーユニット交換で5グリッド降格するも、予選前の時点で(というかGP開始前からの)リカルドから負債を受け継いだローソンが最後尾まで落ち、続いて予選でマシンを大破させたラッセルがピットレーンスタートとなりました。周はリカルドとラッセルのお陰でペナルティを受けつつ18番グリッドを得て得しました。

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アウト側ポール発進のノリスは2番グリッドのフェルスタッペンを警戒してイン側に寄ります。
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フェルスタッペンはさらにイン側にマシンを振りターン1を目指す。スタート前からおそらくこうなるのは大方予想できました。逆にフェラーリ勢はアウト側にマシンを振る。
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ターン1はややフェルスタッペンが前でノリス共々アウト側にラインを採る。
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フェラーリは前方の2台とは真逆のアウト、インでターン1を通過。
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弾き出されたノリスは失速。ただトップはフェルスタッペンでなく、何と4番スタートのルクレール!
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サインツは勢いそのままに2位フェルスタッペンのインをつく。
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両者コースオフ。フェルスタッペンは再びサインツの前に戻り、2位で復帰していきます。
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2周目の順位変動。やはり1周目、それもターン1は荒れましたね。ポールのノリスはまんまとフェルスタッペンの策にハマり失速して、フェラーリ2台にもかわされて一気に3つ順位を落としています。ルクレールは逆に2人が揉めている隙をついて一気に3つ順位を上げる。後方ではアルボンとオコンの交錯により順位変動がありました。レーシングブルズ角田は10番グリッドスタートからアロンソとペレスをかわして8位となっています。いいスタートが切れました。
サインツはファステストラップをマークしフェルスタッペンを攻め続けると、、あー!
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ハミルトン!グラベルにハマって動けず。予選に続いて決勝もわずか3周で終えることになるとは、、。この処理のため早速セーフティカー発動です。

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角田はペレスに抜き返されて9位に落ちると、角田の2つ前、7位を走行していたハースのマグヌッセンが18周目に早くもミディアムタイヤを捨ててハードタイヤに履き替えていきます。
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角田の相手は同じくハースのヒュルケンベルグ。ハースとはコンストラクターズでバトル中でもありますので負けられません(ちなみにヒュルケンベルグの後ろ10位にはチームメイトのローソンが上がってきています)
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抜かれる前にピットへ逃げる。角田はマグヌッセンのカバーのため、予定より早くピットに呼ばれています。

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フェルスタッペンを抜きあぐむ3位にサインツは上位グループで最初となる22周目にピットへ。フェルスタッペンに対するアンダーカット狙い。
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そのフェルスタッペンはサインツから遅れること4周。26周目にピットに向かい、ミディアムからハードに履き替え。
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サインツが前。アンダーカット成功!これでサインツは暫定4位、実質2位で復帰しています。
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トップのルクレールのピットは翌27周目。暫定2位のノリスに対して13秒、3位ピアストリに17.5秒差を付けて、余裕でサインツの前に戻れます。ここまで実に完璧なストーリー。
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これで上位グループでタイヤ交換を終えていないのは暫定ワンツーのマクラーレン勢。ノリスはこの時点で最大のライバルであるフェルスタッペンに対して17秒差であり、オーバーカットには足りません。
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ノリスは32周目まで引っ張り、トラックに戻るとフェルスタッペンの6.3秒離れてしまっています。フェルスタッペンがピットインする前より離れましたなぁ。強みを言うならば、1回ピットを選んだ場合、フェルスタッペンよりも6周分タイヤが若いこと。トラック上で物理的にかわすしかありません。
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ノリスはファステストラップをマークしてフェルスタッペンを追う。このペースならばあと7周、42周目に追い付く試算。
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フェルスタッペンはタイヤに対して不満をたれています。ノリス、チャンスだ!追え!

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7位まで浮上したハードタイヤスタートのローソンは37周目にミディアムタイヤに履き替え。
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ピットアウトすると角田の前、暫定12位を得ています。角田は直前にアルボンとのバトルの際に5秒のタイムペナルティを受け、さらにグリッドが後のローソンにオーバーカットされるという二重苦を浴びせられます。

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ノリスはフェルスタッペンに対して2.7秒差まで追い詰めています。チャンピオンになるためには自力で目の前のフェルスタッペンをかわし、前でフィニッシュすることが絶対条件です。
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44周目。先程の試算通りフェルスタッペンに対してDRSギャップを得たノリス。
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47周目。いくか?!サイドバイサイド!
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逆サイドから。ダメか。フェルスタッペン耐える。
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ノリスにとってこれは正念場。これを越えなければチャンピオンは無い。
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もう一丁!前に出たか?!
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ダメ。フェルスタッペンのブロックは巧み。高い壁として立ちはだかります。
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52周目。三度目の正直。今回は前に出られたろ?
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フェルスタッペンはアウト側のトラックリミットを越えてノリスをさらにアウトへ。
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ノリスが前に、出ちゃったか。いいのか?!
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フェルスタッペンは無線で文句を。まあ言うよねそりゃ。トラック外から抜いたら。レッドブル側からは「ノリスには累積のトラックリミット違反がある」という主張。
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マクラーレン側は「エイペックスではノリスが前であり、2人ともトラック外での出来事」であるという主張(カメラが捉えているのはペレスとラッセルの6位7位争いです)ノリスは頑なに3位を維持。スチュワードの裁定を待ちます。

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忘れていましたが、優勝はこの方でした。放置プレイごめん!

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《決勝結果》
   1 ルクレール   (フェラーリ・F)
   2 サインツ    (フェラーリ・F)
   3 フェルスタッペン(レッドブル・HRB)

ノリスはトラックリミット違反によるタイムペナルティが下り、4位に降格。フェルスタッペンが3位に繰り上がりました。
優勝はスタート直後のターン1を上手く攻略してトップに躍り出たルクレール。2位はこちらもフェルスタッペンのアンダーカットに成功したサインツが獲り、フェラーリが後方の揉め事などつゆ知らずワンツーフィニッシュ。
チームメイトのローソンにオーバーカットを食らった角田はタイムペナルティが下りつつ、ガスリーとのバトル中にターン1でスピンを喫して、結果的に14位入賞圏外でレースを終えています。

《ファステストラップとそのタイミング》
 オコン(アルピーヌ・R)
  1分37秒330 53周目/56周
 ※ただし入賞圏外のため、ポイント付与は無し
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
 ルクレール(フェラーリ・F)
《完走(扱い)台数と規定周回走破台数》
 完走台数:19台(19台フィニッシュ)
 規定周回:12台

ファステストラップはまさかのオコンが終盤にソフトタイヤを履き、入賞圏外ながら獲得しています(アルピーヌならばこの前のリカルドのような物議を生まない?!)
リタイヤは結局ハミルトンのみで19台が完走となりました。アメリカ大好きハミルトン、どうしたんだ?!

《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 ルクレール(フェラーリ・F)

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これ、巧いです。アウトに振ってからの
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クロスライン。ノリスは対フェルスタッペンに、フェルスタッペンは対ノリスに集中してしまって、出口のインがガラ空きでした。お見事!
スタート直後のターン1で巧みに前に出て、以降はほとんど映されること無く、3位4位にレースの話題を取られてしまった感がありますが、4番スタートからまさかの優勝!驚きました。ポールのノリスがフェルスタッペンに気が向いている隙をつき、以降は2位3位がバトルする間に淡々とギャップを築いて理想的な環境を得ました。サインツ共々、このアメリカGPは強力でしたよね。ドライバーズチャンピオン争いは時既に遅し感があるものの、コンストラクターズランキングはあと8ポイントでレッドブルを食うところまで来ています。勢い的にはこちらのチャンピオンはゼロではないかもしれません。
ほか、フェラーリ同様にいつもには無い安定感を示したヒュルケンベルグ、マグヌッセンのハース。アルボンに依らないポイント積み上げに貢献するウィリアムズのコラピント。久々の本戦復帰ながらもハードタイヤスタートが見事ハマり、1人でポイントを稼ぐレーシングブルズのローソンも健闘しました。

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
 該当無し

一際悪いドライバーは無しとしますが、レース終盤のフェルスタッペン、ノリスの表彰台をかけたバトルは面白さと後味の悪さを残しました。ノリスは何で押し出された後にフェルスタッペンの前に出てしまったのか。あの行為は残念で勿体無かったと思います。「カラダ前に出たのに、押し出さんだけどー!見てよ!」って騒いでアピールすればスチュワードの目に止まったのかもしれないし、残り周回が僅かとはいえ、タイヤが若干フレッシュだったわけだから、ノリスにはもうワンチャンあったと思います(次のターン1で同じような事象になるでしょうが)トラックリミットを重ねてしまっていたのもネガティブでした。1周目のライン採りも1周目とはいえグレーでした。そんなフェルスタッペンの(ズル)賢さとバトルの場数に翻弄された形となりました。さらにチームの判断も遅過ぎです。トラック外から抜いてタダで済まされる訳が無い。速やかにポジションを戻す指示が必要。
また角田のスピンも余計でした。予定外に早いピット指示が飛び、後方にいたローソンにオーバーカットされて焦りと怒りもあったでしょう。正直アレでミスを誘発し「大損こいてしまった」という結果しか残りません。今のところ来シーズンのシートは確保していますし、今シーズンはあと5戦残っていますので、焦らず挽回しましょう!

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《ドライバーズポイントランキング》
 1 → フェルスタッペン 354pts
 2 → ノリス         297pts(-57pts)
 3 → ルクレール       275pts(-22pts)
 4 → ピアストリ    247pts(-28pts)
 5 → サインツ        215pts(-32pts)
 6 → ハミルトン    177pts(-38pts)
 7 → ラッセル        167pts(-10pts)
 8 → ペレス      150pts (-17pts)
 9 → アロンソ          62pts(-88pts)
  10 → ヒュルケンベルグ   29pts(-33pts)

《コンストラクターズポイントランキング》
 1 → マクラーレン    544pts
 2 → レッドブル     504pts (-40pts)
 3 → フェラーリ     496pts   (-8pts)
 4 → メルセデス     344pts(-152pts)
 5 → アストンマーティン   86pts(-258pts)
 6  ↑  ハース         38pts  (-48pts)
 7  ↓  レーシングブルズ    36pts    (-2pts)
 8 → ウィリアムズ      17pts  (-19pts)
 9 → アルピーヌ       13pts    (-4pts)
  10 → キックザウバー    0pts  (-13pts)

ドライバーズランキング自体は変わらないものの、トップのフェルスタッペンと2位ノリスの差は近付くどころか離れてしまいました。残り5戦で57。1レースで11ポイント以上の差はデカく、今回のロスは正直結構イタいです。逆にランキング3位のルクレールがひたひたと近付いてきています。
コンストラクターズの方はとうとう6位レーシングブルズと7位につけていたハースが入れ替わってしまいました。恐れていたことではありつつも、思いの外ハースに競争力がありました。またフェラーリもレッドブルに対して8ポイントに近付きました。マクラーレンと同様に2人で稼げるフェラーリと、フェルスタッペン頼みのレッドブルでは、こちらも時間の問題かもしれません。

《第19戦アメリカGPのポイント》
・ルクレールが隙をつく一撃!フェラーリワンツー
・独走優勝者より3位争いのバトルが話題に?!
・焦る角田、傷口を広げてチーム内バトルに明暗
・クソ広いターン1。ココは毎年揉める。

時差地獄三連戦の初戦を終え、miyabikunお仕事で木曜日からカナザワシティに行ってきます。戻ったら急いでメキシコシティへ。メキシコの時差が一番デカいだよなぁ。。

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