2023/01/17
ご訪問ありがとうございます
来たる2025年は大阪万博 大阪万博といえば太陽の塔☀
太陽の塔と「芸術は爆発だ」のCMで知られる岡本太郎の展覧会に行ってきました〜
岡本太郎の展示としては史上最大規模ということで
若い頃から晩年の作品まで、壁いっぱいの大作から食器まで、充実のラインナップ
命の躍動といった力強さを感じる作品が多く
本物のアーティストでなければ発することのできない うねりのようなエネルギーに溢れてました✨
美術館に来ている家族連れの中には
たまに「親に連れてこられて来たけど よく分からないし退屈」みたいな感じの子供を見るけど
この展覧会は 子供たちも楽しそうに感想を話すのが聞えてきました♪
色彩は強烈だけど、ポップでどこかユーモアを感じる雰囲気のせいかも知れません
「本職?人間だ」というコトバ 個人的になかなか気に入ってます
太陽の塔の縮小版もありました
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簡単に経歴を記しておくと
◾岡本太郎(1911〜1996)
人気マンガ家の父と 小説家で歌人の母との間に生まれる 東京藝大中退
18歳のとき 一家で渡欧 パリで10年間過ごす。現地でピカソの作品を見て 強い衝撃を受ける
1942年 帰国 31歳 兵役召集で中国戦線へ
1947年 アトリエを構える
1952年 縄文土器に衝撃を受ける
1967年 大阪万博のテーマ館 展示プロデューサーに就任
1989年 フランス政府より フランス芸術文化勲章を受ける
パートナーの女性はいたようだけど、妻子は持たず ひたすら芸術に身を捧げる人生だったよう
私が岡本太郎の顔と名前を知った「芸術は爆発だ」のmaxellのCMは1981年、70歳の時の映像
今でもみんな覚えてるくらい、インパクトのあるCM
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私が個人的に好きな作品は、この2点 左「樹人」右「電撃」↓
樹人(tree man)唐突に出てきた感じがかわいい笑
近くの子供が「アイスクリームのコーンから出てきた葉っぱの精」と言ってた ナイスな表現
説明がなくても(説明が理解できない年齢でも)
引き寄せられたり、イメージを膨らませることができるって一流作品の証かも
「電撃」は、おお本当に電撃だ、雷に打たれたような衝撃ってコレだわと すごく自分と一致感があった
強い主張があるのに心地いいって、不思議ですが
作品と 人々の意識のどこかにあるものが共鳴するのでしょう
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ガツンと来る作風になる前の アンニュイなのも良かったです↓
誰でも自分のスタイルを確立する前は、試行錯誤があるんですねぇ
岡本太郎は「ワシの芸術は高尚なモノじゃ 素人などには分からぬ」という人ではなく
芸術が大衆の中にあることを望んだので 公共施設や百貨店の装飾、オブジェなども多く残している
↑上左「手-青」上右「TARO鯉」 下左「河童像」下右「梵鐘・歓喜」寺院に依頼されて作った鐘
彼は縄文土器などにインスパイアされて 呪力的なものにも興味を持っていたという説明があったけど
この鐘の模様にも縄文要素を感じました
自分も「国宝展」で縄文式土器を見たとき 湧き上がってくるような力強さを感じて
「日本人って 侘び寂びとか温厚さについて語られがちだけど、実はそれだけではなくて
精神の奥底にはマグマのように熱いものが流れているのかも知れない」と思いました。
椅子や時計 ネクタイなど、生活の中にある物を手掛けた作品も展示されてましたが
やはり世界観は同じでブレてません。
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展示の最後が近くなると 現れるのが「明日の神話」
第五福竜丸が被爆した時の 水爆の炸裂がモチーフ
原爆・水爆がもたらす惨劇とその先について訴える巨大な作品
迫力に圧倒されました…
「太陽の塔」太陽☀ 「明日の神話」の爆弾🔥
代表作は どちらも燃えているものがモチーフ
「破壊する火も 明日を照らす灯火も、作るのは人間」と改めて気づかされたり
強烈な個性の中に 深い想いを感じる、とても見応えのある展覧会でした
🖌
ゴッホを見たときも思ったけど、尋常じゃないほど才能がある人は 筆に全く迷いが無いですね
小さな一刷毛にも 強い意思があって、向かうべき位置に向かってるという感じがして
それの集積が 人を巻き込む迫力になるんだろうな…
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いつものようにミュージアムグッズを購入
「重工業」という作品をモチーフにしたファイルと「太陽の塔」の反射材のキーホルダー
小さめの作りだし 暗がりで光る素材なので、自転車の鍵につけようかな
↑「重工業」は自動車工場を見学して描かれた作品
今回、珍しく夫までグッズを買ってました 食べ物以外のお土産を買うことは滅多にないのに笑
レジの列には様々な年代の人が並んでいて、幅広い世代に人気があることを実感
出口近くの壁に岡本太郎の残した言葉がいくつも書かれていて、どれもメモしたくなるような名言
若者にも刺さるのか、壁のこういう名言↓を写真に残してる姿も見かけました
『自分の価値観を持って生きるってことは 嫌われても当たり前なんだ』
私も 割と風当たりの強い状況を経験してますが笑
向かい風の経験が一度もない人生というのも退屈そうなので、それも良かったのかも知れません。
彼の作品は 魂が宿っていることが伝わってくるので
「エネルギッシュな作品に対峙するのは 見ている方もエネルギーを使う」と言う人もいるけど
私は逆にポジティブなエネルギーをもらった感じがしました✨
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名言集↓
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