日々の生活で脳が一日に考える事柄はおよそ5,6万のことに及ぶと言われています。
それぞれのすべてに思考を詰めてゆけば疲れてしまい、精神はこれら雑念の洪水の中に
身動きが取れなくなってしまいます。


希望、喜び、悲しみ、不安、倦怠、憂鬱、満足感、過去、現在、未来など様々なことに
思考が浮かび上がっては、また消えてゆきます。

次々と生起してくる情報は整理する時間と空間が必要になります。

そういう場合の脳の創造的な活性化、休息方法として
このデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)が役立ってきます。

 

瞑想には、集中瞑想と観察瞑想があり、この観察瞑想、つまり、
自分が思っている事柄の始まりと消えてゆくまでの終わりまでを
ただ一歩引いて観察するのです。「今こういう感情や考えが浮かんでいるな」、と確認して手放すのです。
自分はそれらの事柄にとらわれる圏外にいて、その感情や雑念の生起を見守るのです。

 

私の場合は、ジョギングをしていて、特に何も考えずに流れる風景をただボーと見て感じている時、
海外で見知らぬ街を彷徨している時、
どこかで立ち寄ったカフェでコーヒーを一杯飲んでいる時、
ボーっとしながら散歩している時、
家でアロマを焚き、ハーブティーを飲んでいる時、
好きな音楽に身をゆだねている時などに、こういうモードに入ることがあります。

 

人間が感じる幸せの感覚は、こういう何気ない瞬間に、向こうの方から
自然に訪れるものではないでしょうか。

 

何か成功を成し遂げた時には、その瞬間は高揚しますが、またもとの状態に戻ります。

 

それとは違い、観察瞑想の時は、何か外部の力が働くというより、自分の心の平静な状態が
内部で顕在化して感じられる、いわば「存在の地面」に立つ安心と安定した状態と
いえるのではないでしょうか?

 

だからそういう瞬間を大切にすれば、自分が背伸びせず等身大で、
一時的な感情や思考の高揚や落ち込みなどに左右されずに、
常に一定の流れのもと人生に対して満足する生き方に結び付くのだと思います。


20221207_152023
タイ・プーケットの海から島々を望む

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