ヘラブナ釣り 旦那衆の釣りから庶民の釣りへ
ヘラブナ釣りは、大人の趣味を満足させるところも多々ありました。有名竿師による竹竿を筆頭に、万力・玉枠・玉の柄・竿掛けなども工芸品として高い地位を築いています。
竹竿と各メーカーのフラッグシップ竿と比べると、どちらが趣味性が高いかは明らかで、アルミケースに竹竿を忍ばせている方が、余程趣味性が高いと感じます。
アルミ竿ケースやアルミ仕掛け入れを使用するのも、やはり大人の趣味として満足される部分があります。
ただ実際のところ、ヘラバッグとアルミケースと比べると、単価的にはほぼ変わらないか、場合によってはヘラバッグの方が高価な物もあります。ただヘラバッグは仕掛け類だけでなく、餌や桶などの収納できる大型ですが、アルミケースを使用する方の多くは、餌袋や桶を釣り場に持ち込む必要がない、両うどんの底釣りをする釣り人に多く愛されています。
そんな大人の趣味を満足させる用具が用意されているのはヘラブナ釣りしかありません。あっ一部タナゴ釣りもその領域でしょうか。
他に用具として高価な部類にあったのは鮎竿です。鮎竿も40~50年前までは竹竿が主流で、グラスロッドが出始めて、カーボンロッドがオリンピック社から出ても、竹竿の良さを愛され続けていたものです。
その頃は釣り姿も法被に菅笠を被り、玉は絹(羽二重)の生地を使用し、水に塗れると繊維が膨らみ、水を溜めることが出来るものです。今では空中を飛ばす取り込みですが、昔は糸を手繰って吊り下げ、腰に差している京ダモに落とし込むようにしていました。
それはそれは釣り姿だけでも絵になる鮎釣りだったのですが、取り込みの優雅さは消え去り、今は荒っぽく操作しますので、大型の玉にポンと受けるスタイルになっているのも、超軽量のカーボンロッドが出た事によるものですが、1本40万円近くする程高価な竿になっています。小市民の私には簡単に買い換えたり、ヘラ竿のように本数を持つことは難しいですね。
そんな中でヘラブナ釣りを見直しますと、竹竿がまだ残る業界だとしても、圧倒的にカーボンが主流となり、道具類も安価に手に入るようになりました。
勿論カーボンロッドの中にも高価な部類のものがありますが、低価格なものでもなんら遜色がないか、場合によってはなかなか優秀だと感じるものがあります。
その結果として半世紀前のような旦那衆の釣りではなくて、私のような庶民にも手が出せる釣りとなっているのです。
私も50年以上前にヘラブナ釣りをホンの少しかじった事があるのですが、私には到底立ち入れない世界だと理解して、ヘラブナ釣りからは遠ざかっていたのです。それがまたまた再開する段階になって、昔のイメージが残っていますので、恥ずかしい道具類は使えないと、先ずは道具の整理をするところから始めることになりました。
ところがいざ釣り場に行くと、昔のイメージはどこへやらで、静寂のなかの釣りではなくて、騒がしいといっても良いような、大声での話しに興じる人たち、その煩さに閉口した記憶があります。遠慮のない馬鹿話をする釣りクラブの皆さん。当然その近くから退散すべく釣り座を移動したのですが、移動した先でも煩くてまたまた退散。最後に入ったポイントはポンプ小屋の前で、結局ポンプのうなりを聞き続ける一番煩いポイントだったとオチがついた記憶があります。
それはそれは行儀の悪い釣り姿となっていたのです。再開した当時は、竹竿を使っていましたが、シュッと水を切る音が恥ずかしいと感じ、どのようにすると水切り音が出ないかを腐心していたのです。水切り音がするって事は、着く大きく合わせている証拠ですから、小さくそして鋭くを心がける必要があるのですが、竿を手前に引くような引き合わせをすると、水切り音は一切しないのですが、私には出来ない竿操作だったのです。
昔のヘラブナ釣りスタイルとしては、合わせてから取り込むまで静かに静かに、玉に入れる瞬間だけバシャと音がして、ああ誰かが釣り上げたと解る程、音を出すことが嫌われ恥とされていたのですが、今のヘラブナ釣りは鮎釣りと同様荒っぽくなってしまいましたね。
諸々の話を続けましたが、ヘラブナ釣りの現状は庶民の釣りと解釈できるのではないでしょうか。勿論今でも高価な道具類を使われている方達もいますが、横で安価な竿を出しても恥ずかしく感じることはなくなりました。
そんな自分の惨めさというか、小市民感覚の私ですが、モナコなど世界のセレブ達が集まる。そんな動画を見ては宝クジが当たらないだろうかと思っています。え?当たるわけがない?。それはそれで買わなければ当たらないですよね。勿論買ったって当たりはしませんけどね。
この宝クジの当たる確立は、家から出かけて帰宅するまでに事故に遭う確立と同じです。日本中のどこかで事故に遭っている方がいると思いますが、自分がその事故に遭う事は殆どないのですから、宝クジも当たらないって事です。
モナコのセレブ達は超高級車で乗り付けるのですが、当然のようにバレーサービスを利用しています。このバレーサービスって知ってます?ホテルなどに車で到着したときに、車の移動をするサービスです。勿論有料ですが日本では数少ないサービスです。
我が京都でも外資系のホテルでは採用されていますが、駐車料込みで5,000円程度が相場のようです。
こんなのを見て良いなぁって・・・・とても魅力的な女性も輝いています。まさに住む世界が違うと改めて認めさせられます。世界のセレブ達から見える世界は違っているのでしょうね。
ブガッティ・トゥールビヨンなんて6億4千万円!!車1台の価格とは思えない代物ですが、世界に対して250台の生産とか、買う人が居るって事ですからねぇ・・・・ハァ。
セレブリティな女性達
こんな人たちが釣りをするとなると、豪華なクルーザーでトローリングでしょうね。ヘラブナ釣りはやはり庶民の釣りのようです。
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