若宮神社(福津市勝浦・山添集落)
今回は福岡県北部、福津市勝浦に鎮座する「若宮神社」をめぐります。勝浦地区に複数鎮座する神社の一つで、無格社に属していました。伊東尾四郎氏の『宗像郡誌』には、以下のように書き記されています。※読みやすくするため、かな表記・新字体に改めています。原文をお求めの方は、国立国会図書館のデジタルコレクションをご利用ください。若宮神社勝浦字山添にあり。〔神社帳〕一、 祭神:大鷦鷯命一、 由緒:古老曰く、「勝浦岳...
【津屋崎祇園山笠2024】北流舁き山(風雲岩屋城/虎将義光)
福津市の夏をいろどる伝統行事「津屋崎祇園山笠」にあわせて、3つの舁き山(岡流・新町流・北流)が公開されました。今回は農水産物直売所「お魚センターうみがめ」の近くに展示されている、北流の舁き山をご紹介します。表標題は「風雲岩屋城」、見送り標題は「虎将義光」。▲表標題「風雲岩屋城」▲表標題解説表標題のモチーフは、壮絶を極めた攻城戦の一つ「岩屋城の戦い」です。兵力2万以上の島津勢に対し、岩屋城を守る高橋紹運...
【津屋崎祇園山笠2024】新町流の舁き山(山崎の合戦/関ヶ原基次奮戦)
福津市の夏をいろどる伝統行事「津屋崎祇園山笠」にあわせて、3つの舁き山(岡流・新町流・北流)が公開されました。今回は豊村酒造のすぐ横に展示されている、新町流の舁き山をご紹介します。表標題は「山崎の合戦」、見送り標題は「関ヶ原基次奮戦」。▲津屋崎千軒の街並み▲表標題「山崎の合戦」▲表標題解説表標題のモチーフは、羽柴秀吉が明智光秀を撃破して、天下統一の足掛かりとした「山崎の合戦」です。明智光秀・羽柴秀吉・...
【津屋崎祇園山笠2024】岡流の舁き山(土蜘蛛退治/笹の才蔵)
福津市の夏をいろどる伝統行事「津屋崎祇園山笠」にあわせて、3つの舁き山(岡流・新町流・北流)が公開されました。今回は福津市町おこしセンター「津屋崎千軒なごみ」の前に展示されている、岡流の舁き山をご紹介します。表標題は「土蜘蛛退治」、見送り標題は「笹の才蔵」。▲表標題「土蜘蛛退治」▲表標題解説表標題のモチーフは、源頼光とその配下「頼光四天王」ゆかりのの伝説「土蜘蛛退治」です。ある晩、怪しい者が頼光に襲...
【津屋崎祇園山笠2024】7月21日追山 波折神社への「お宮入り」は必見!
宗像地方には山笠行事がいくつかあります。中でもとくに長い歴史を誇るのが、今回お届けする「津屋崎祇園山笠」です。津屋崎千軒の氏神「波折神社」境内にある須賀神社は、18世紀初頭に櫛田神社祇園社からの勧請によって成立しました。こうして始まったのが津屋崎祇園山笠です。今回はクライマックス「追山」を見るため、朝8時の津屋崎にやってきました。じつはまだ津屋崎の舁き出しを見たことがありません。波折神社境内を一周す...
ポタリングの記録(30km:宗像⇔津屋崎)―準備中の山笠を見に行った
尋常じゃない暑さが日本列島を巻き込んでいます。下手に外出しようものなら、熱中症になってもおかしくないコンディションです。それでも、せっかくの快晴を無駄にしたくはないと、短距離ポタリングを思い立ちました。今回の目的地は津屋崎です。まもなく舁き出しを迎える「津屋崎祇園山笠」の舁き山が、どこまで完成しているか見てみようじゃないですか。▲田島から大坂越えを通って勝浦へ峠から見た玄界灘が美しいのだ!宗像市中...
鴨生神社(福岡県嘉麻市)―炭鉱町の歴史を見届ける鎮守
今回は福岡県中央部、嘉麻市に鎮座する「鴨生神社」をめぐります。この神社が鎮座する鴨生地区(旧稲築町)は、かつて炭鉱で栄えた地域です。昭和後期の閉山ラッシュを受けて、人口流出・衰退を余儀なくされましたが、商店街や炭鉱跡などに当時の面影を残しています。そんな鴨生地区の鎮守がここ鴨生神社です。鴨生第一公民館が併設されています。そこから参道を進み、小高い丘の上にたつ社殿に向かいました。▲神社横にたつ鴨生第...
建徳寺古墳公園の大滑り台(福岡県大任町)
福岡県大任町にある「巨大滑り台」はご存じですか?山の上から一気に下る、スケールの大きな滑り台です。いったいどこまで巨大なのか、この目で確かめてみました。いざ大任町へ!目次1 建徳寺古墳公園の巨大滑り台2 石室見学スペースがある建徳寺2号墳3 総括建徳寺古墳公園の巨大滑り台巨大滑り台は町中心部に近い、建徳寺古墳公園の一角にあります。駐車場を出て公園内に目をやると、山肌に沿って伸びる滑り台が見えました。▲...
宗像から福津市方面へ!2024年お花見ポタリング
2024年春のお花見シーズンが到来しました。週末を中心に、桜の名所は多くの人でにぎわっています。そんな中、宗像市近郊のお花見スポットを訪ねるポタリングに出かけました。目的地はとくに決まっていません。宗像と福津市の境目をまわりながら、手ごろなお花見スポットを探しました。▲東郷駅の桜並木まずは手始めに、東郷駅の桜並木を見にいきます。駅日の里口から線路沿いに進むと、満開のソメイヨシノが目に入りました。ちょう...
宮地嶽神社「民家村自然広苑」でお花見気分!
2024年のお花見シーズンは天候不良に泣かされました。雨や曇りが何日も続く中、せっかく満開を迎えたソメイヨシノは、そのまま散るものと思われました。しかし、桜の花を侮るなかれ。ソメイヨシノは風雨を耐え抜き、花を散らさないまま4月最初の週末を迎えました。そんな中、お花見でにぎわう街中を抜けて、宮地嶽神社のソメイヨシノを観察しました。ここにある「民家村自然広苑」の桜が美しいのです。まだ散ってなければいいので...