ガキたち、チャンスだぞ 五味太郎さんから子どもたちへ

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聞き手・田渕紫織
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 新型コロナウイルスを巡り二転三転する状況に、すっかり疲れている親子も多いのでは。しかし、絵本作家の五味太郎さんは、愛情を込めて「ガキ」と呼ぶ子どもたちへ、「これはチャンスだぞ」と呼びかけます。

 ――急に学校が閉められて先の見通しも立たず、大人も子どもも心が不安定になっていると感じます。

 それじゃ、逆に聞くけど、コロナの前は安定してた? 居心地はよかった? 普段から感じてる不安が、コロナ問題に移行しているだけじゃないかな。こういう時、いつも「早く元に戻ればいい」って言われがちだけど、じゃあその元は本当に充実してたの?と問うてみたい。

 おれはもともと、今の学校や社会は、子どもに失礼だと思ってる。

 ――失礼、ですか。

 子どもにとって教育は「権利…

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この記事を書いた人
田渕紫織
東京社会部|災害担当
専門・関心分野
災害復興、子ども
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    おおたとしまさ
    (教育ジャーナリスト)
    2021年12月7日13時47分 投稿
    【視点】

    五味太郎さんの「サンタはいるの?」の記事がいま読まれていると思うので、あわせて読んでもらいたいと思って、あえて過去のこちらのインタビューにコメントします。 五味さんはいつも鋭く優しく大人の思い込みを指摘してくれます。 拙著『続・子どもは

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