旧統一教会との関係、首相が異例の点検指示 閣僚からの答えは…
内閣改造と自民党役員人事を前に、岸田文雄首相は「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」との関係を点検するよう各閣僚に指示した。ただ、8日の閣議後の記者会見で、閣僚からはあいまいな説明が相次いだ。10日の人事までに、首相が求めた「国民の理解」は得られるのか。
内閣改造を2日後に控えた8日の閣僚懇談会で、松野博一官房長官は教団との関係についてそれぞれが点検し、見直すよう指示を出した。首相が内閣改造を表明した6日の記者会見で「国民に理解されるありようをしっかり示したい」と述べ、点検を指示する考えを示したことを受けた。
首相から全閣僚に、政治活動に関わる部分で指示が出るのは異例だ。だが、閣僚懇談会の後にあった記者会見で、閣僚の側からは抽象的な説明が相次いだ。
山際大志郎経済再生相は「点…
- 【視点】
「国民に理解されるありよう」とは何でしょう。まず、いちばん肝心な「どのような関係が見直し対象になるのか」が、どうにもはっきりしません。 対象となるのは、旧統一教会本体だけなのか。それとも信者らが構成する団体、天宙平和連合や世界平和連合
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