「我々に敬意を」プーチン氏に異例の注文 同盟国、噴き出す不満
我々に敬意を払ってほしい――。タジキスタンのラフモン大統領は14日、カザフスタンの首都アスタナで開かれた、中央アジア諸国とロシアとの会議で、ロシアのプーチン大統領に異例の注文をした。ロシアは中央アジアなどの旧ソ連地域を「勢力圏」と位置づけ、「盟主」として振る舞ってきた。だが、ウクライナ侵攻での劣勢が明らかになるにつれ、地域での影響力低下を招いている。
プーチン氏は13日から、旧ソ連構成国でつくる独立国家共同体(CIS)などの会議のためカザフスタンを訪問。地元メディアによると、ラフモン氏は14日の会議で、「我々(の人口)は1億人も2億人もいない。しかし、敬意は払われたい。何か間違いを犯したのか。あいさつをちゃんとしなかったのか」と、プーチン氏に問いかけた。
「我々はいつも、主な戦略的パートナー(のロシア)に敬意を払ってきた」と主張。多額の資金は必要ないとし、「旧ソ連のように中央アジア諸国を扱わないでほしい」と訴えた。
タジキスタンは、ロシアなど…
- 【視点】
日本人の多くは、語尾に「スタン」がつく中央アジアの国々はあまり区別がつかないのではないかと思われるので、ちょっと補足説明を。 中央アジアのスタン系5ヵ国は、石油・ガス資源を持てる国、持たざる国で、経済発展水準が大きく異なる。産油国のカザフ
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