第5回中学受験の塾講座、「削る選択」の結末 お金の専門家が試した節約術
中学受験の重い費用負担をどう軽減するか。今春、長女が第1志望の東京都内の私立女子中に進学したファイナンシャルプランナー(FP)の八木陽子さん(52)に、自らの体験も交えて節約術を語ってもらった。
――小6の1年間でかかった費用は。
約100万円です。職業柄、塾からの請求書をもとに記録を細かく残しました。
「不要なものにはお金を出さない」とシビアに臨みましたが、特に受験が差し迫った冬の数カ月はかなりの出費を迫られました。大学生の長男は中学受験をしていないため、今回が親として初めての体験だったこともあり、反省点もあります。
――中学受験をすることになったきっかけは。
小4の春に長女が「塾に行きたい」と言い出しました。仲良しグループが通い始めたのがきっかけです。
そもそも受験するかどうかを決めていなかったので、まず入塾を秋まで待ってもらいました。
その間、受験に関する本を読みあさりました。通塾せずに受験し、合格した人の体験談も読みました。
なかには、「塾の言いなりにならないように気をつけることが大切」という趣旨のメッセージが書かれたものもありました。
迷った末、「塾に頼りすぎない」ことを前提に娘を塾に入れることにしました。塾なし受験は、親がつきっきりで教えなければならず、難しいと感じました。
――留意したことは。
塾が勧める講座などをしっかり取捨選択することです。
インタビューの後半では、具体的な取捨選択の方法と、八木さんが心がけていたことなどを紹介します。
塾はいくつもありますが、講…
- 【視点】
無論、課金額と成績が比例するわけではありません。オプション講座などを受けすぎればキャパオーバーしたり自分で勉強する時間がなくなったりしてむしろパフォーマンスは下がります。 塾がオプション講座受講をどれだけ強くすすめてくるかは塾の担当の先生
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