死刑廃止を考える社説を書いたら、俵孝太郎さんから職場に電話が
論説委員・井田香奈子=司法社説担当
情報公開の流れにひたすら背を向け、今なお秘密に包まれているのが、死刑制度だ。人々は現実味を感じにくく、存廃をめぐる議論は深まらない。
執行をとってみても、だれが対象になったか法務省が公表するようになったのは2007年から。報道機関に刑場を公開したのは2010年の1度だけだ。
5月、死刑廃止を考える社説でそう書いたところ、ジャーナリストの俵孝太郎さん(92)から職場に電話があった。「産経新聞の法務省担当記者だった1960年代、法相に連れられ、東京・小菅の刑場を見たことがある」という。
非公式な見学について聞いた…
- 【視点】
死刑制度について、いろいろなことを考えさせてくれる記事でした。 筆者は死刑制度が廃止された国の1つ、英国で生活しています。「死刑という選択肢がない世界」で生きていると、どれほど重大な罪であっても、罪を犯した人の命を奪うことで、一体何が
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