【そもそも解説】増える「身寄り」がない高齢者 どんな問題が?

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土肥修一
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 高齢化(こうれいか)や核(かく)家族化を背景に、身寄りがない高齢者が増え、病気になったときや亡くなった後の対応に困るケースが増えています。課題や、求められる支援(しえん)を解説します。

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 Q 身寄りがない高齢者が増えている背景は。

 A 厚生労働省の国民生活基礎(きそ)調査によると、65歳(さい)以上の一人暮らし世帯は2022年に全国で873万世帯。01年の317万9千世帯から倍以上に増えており、65歳以上の人がいる世帯のうち3割を超(こ)えている。

 高齢化や核家族化に加えて、未婚(みこん)の人も増えており、今後さらに高齢の単身世帯は増えていくとみられる。「おひとりさま」という言葉もあるが、身寄りが全くないケースだけでなく、親族がいても疎遠(そえん)で頼(たよ)れないという人も少なくない。また、高齢の夫婦世帯でも、1人が体調を崩(くず)して入院・施設(しせつ)入所などをすれば、もう1人は日常生活で頼れる人がいないという意味で「おひとりさま」になることもある。

 Q どんな問題があるのか…

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