甲南ボーイ御用達「タレ焼き定食」復活 老舗食堂が閉店→OBら奮起

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宮島昌英
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 私立甲南高・中(兵庫県芦屋市)の生徒らに長年愛されながら閉店した、「三栄食堂」。その名物、「タレ焼き定食」が復活を遂げた。ボリューム満点、部活帰りの思い出の味。今後は学食のメニューとして、同校に通う「甲南ボーイ」たちの胃袋を満たす。

 阪急神戸線の芦屋川駅(芦屋市西山町)北側にあった三栄食堂が閉店したのは昨年10月末。夫妻で切り盛りしてきた店主の飯田泰子さん(72)は「夫の体調が悪化し、寂しいけれど閉店を決めました」と話す。

 泰子さんによると、店は、出羽海部屋の力士だった義父の飯田政年さん(故人)が1949年に開業した。泰子さんは夫の光三さん(73)とともに店を継ぎ、その味を守ってきた。

シンプルな料理、ゆえの難しさ

 「タレ焼き定食」が名物になったのは、40年ほど前から。豚のバラ肉をラードとごま油で炒め、焼き肉のタレで味付けしてキャベツの上に盛りつけた。

 ご飯は大盛りで2合半、おか…

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この記事を書いた人
宮島昌英
さいたま総局|事件担当
専門・関心分野
国内政治、日本史、大相撲