加山雄三さん「幸せだなぁ」ほぼ等身大銅像、87歳誕生日に除幕式

足立朋子
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 歌手で俳優の加山雄三さんの銅像が、ふるさと神奈川県茅ケ崎市の市役所前に建った。地元の商工会議所がクラウドファンディングで全国から1500万円を集め、加山さんの87歳の誕生日である11日に、除幕式を行った。

 加山さんを一目見ようと多くの市民やファンが駆けつけ、「お帰りなさい」「若大将!」と歓声の嵐。感激した様子の加山さんは「こんな大勢に祝ってもらう誕生日は生まれて初めて。みんなありがとう。『幸せだなぁ』」とヒット曲の名文句を交えて語り、観衆をさらに沸かせた。

 茅ケ崎に約30年間暮らし、名誉市民でもある加山さんが一昨年、コンサート活動からの引退を表明したことを機に、茅ケ崎の音楽文化である「湘南サウンド」を全国に広め、町を活性化させた功績を、地元として後世に伝えたいと企画された。「加山さんの曲が青春だった」というファンら約500人が寄付に応じた。

 エレキギターを持つほぼ等身大の「若大将」の像を、市内に工房を構える彫刻家の宇野務さんが手がけた。加山さんの希望でブロンズ像を金泥で塗り、「笑顔の中にもりりしさがにじむ」表情に仕上げたという。

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この記事を書いた人
足立朋子
湘南支局長
専門・関心分野
保育・教育 労働、子どもの権利