処理水放出の安全性は「一定程度浸透」 2023年度原子力白書

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矢田文
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 内閣府原子力委員会は25日、国内の原子力利用の現状をまとめた2023年度版の原子力白書を公表した。東京電力福島第一原発処理水の海洋放出の安全性について「国民の間に一定程度浸透している」と明記した。

 今回の白書は「放射線の安全・安心と利用促進に向けた課題の多面性」を特集した。福島第一原発で昨年夏から基準値を下回るトリチウムを含んだ処理水の海洋放出が始まり、放射性物質の安全性に関して国内外で議論を呼んだことなどを考慮したという。

 その上で、処理水放出の安全性が浸透した理由は、「政府・東京電力一丸となった客観的かつ透明性の高い情報発信、粘り強いコミュニケーションの実施」だとしている。

 白書では、今年2月に計7千…

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この記事を書いた人
矢田文
科学みらい部|原子力・災害担当
専門・関心分野
いきもの、環境問題、沖縄、依存症