第9回日比谷公園、葛西臨海公園…神宮外苑再開発の陰で、語られぬ緑の保全
森治文
「こんな大改造をしたら、120年以上引き継がれてきた自然が台無しになってしまう」
2006年度に都立日比谷公園の管理所長を務めた高橋裕一さん(75)は嘆く。「大改造」とは、都が昨年から10年がかりで進めている整備計画のことだ。
霞が関の官庁街に隣接する広さ16ヘクタールの日比谷公園は、1903年に全国に先駆けて造られた近代的洋風公園だ。都は開園130周年に向けて、バリアフリー化を主な目的として改修工事を進めている。現在は、第1段階として約12億円をかけ、日比谷通りに近い「第二花壇」を芝生の庭に変える工事が行われている。
「うっそうとして暗い」 森が芝生広場に
高橋さんが特に懸念している…