祇園祭・長刀鉾の稚児「神の使い」に 十万石の大名と同格の位授かる

西崎啓太朗
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 京都・祇園祭の山鉾(やまほこ)の一つ、長刀(なぎなた)鉾の稚児が13日、八坂神社京都市東山区)で「社参(しゃさん)の儀」に臨んだ。今年の稚児を務める小学6年の西川雅基さん(11)が白馬に乗り、市中心部の四条通を神社に向かった。神社では本殿を参拝し、正五位(しょうごい)少将・10万石の大名と同格の位を授かった。

 稚児は17日の前祭(さきまつり)の山鉾巡行で鉾に乗り、高い位置から高貴な人を見下ろしても不遜にならないように位を授かると言われる。社参を終えた稚児は「神の使い」とされ、巡行が終わるまで公の場では地面に足をつけない習わしがある。西川さんは、強力(ごうりき)と呼ばれる男性の肩に担がれて神社を後にした。

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この記事を書いた人
西崎啓太朗
京都総局|京都府政
専門・関心分野
移民、難民、宗教、農業、中東地域