供給不安解消へ、後発薬大手が増産に本腰 厚労省は業界再編を要請

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清井聡 渡辺七海 藤谷和広
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 供給不安が続く後発薬(ジェネリック医薬品)について、大手メーカーが本格的な増産に動き出した。厚生労働省はそれにとどまらず、大小さまざまな企業がひしめきあう業界の再編を促しているが、道は険しそうだ。

サワイが新棟建設 「薬不足解消したい」 

 サワイグループホールディングス(大阪市)は1日、福岡県飯塚市にある第二九州工場で新しい製剤棟の竣工(しゅんこう)式を行った。年20億錠の生産能力があり、12月に出荷を始める予定。2026年度中には年35億錠にまで能力を拡充するという。

 同社は皮膚病用の飲み薬への睡眠導入剤の混入で健康被害を起こした小林化工(福井県あわら市)の生産設備を22年に引き継ぎ、年30億錠分の生産能力を増強。全社の生産能力は、26年度中には22年度比で約4割増の220億錠になる見通しだ。

 同社が扱う約800品目のう…

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この記事を書いた人
清井聡
経済部
専門・関心分野
企業経営、ガバナンス、産業政策
藤谷和広
くらし報道部|厚生労働省担当
専門・関心分野
災害、民主主義