紅麴問題、小林製薬工場に3回目の立ち入り調査へ 大阪市が27日に
小林製薬の紅麴(こうじ)サプリをめぐる健康被害問題で、大阪市は23日、原因究明を進めるため27日に同社の大阪工場(同市淀川区、昨年12月末に閉鎖)に立ち入り調査を実施すると明らかにした。市による食品衛生法に基づく同工場の立ち入りは3回目となる。
23日に開かれた同市の対策本部会議で説明された。この問題では紅麴の原料から青カビがつくる強い毒性のあるプベルル酸が見つかっている。市は立ち入り調査で製造記録とともに当時の製造環境や過程を調べる。
市は今後、立ち入り調査の結果も踏まえ、来年3月に事案の概要や発生原因などの調査結果を取りまとめ、厚生労働大臣に報告する見通し。
会議では、市が回収命令を出している3製品について、21日時点で目標の約19万1千個のうち約18万2千個(約95%)が回収されたと報告。追加調査用の一部を除き、年内に回収後の廃棄命令を出すとしている。