7日に告示された立憲民主党代表選(23日投開票)に50代以上の男性議員3人が立候補する中、当選1回の吉田晴美氏(52)=衆院東京8区=が名乗りを上げた。告示日当日の「滑り込み立候補」。同じく出馬を模索していた江田憲司元代表代行(68)とは、届け出開始後まで調整が続いたが、どんな綱引きがあったのか。
立憲の党規則では、代表選への立候補に国会議員20人の推薦人が必要とされている。関係者によると、6日夜の段階で、吉田氏が確保できていたのは、1期生や女性議員を中心とした10人前後。一方、党内グループ「ブリッジの会」(約20人)率いる江田氏は15人程度だった。吉田氏は数日前から江田氏のもとを何度も訪ね、自身への一本化を依頼。だが、江田氏も自身の出馬にこだわっていた。
両者の交渉が加速したのは告示日を翌日に控えた6日夜。吉田、江田の両氏と両陣営の同僚議員を交えて「2対2」の会合が持たれた。江田氏側は「仮に一本化できたら、もう片方の推薦人を差し出す」ことでひとまずの合意を試みたが、これを吉田氏側が拒否し、散会となった。
午後10時前、両氏は再び面会に臨むが、ここでもお互いが立候補を譲らず、数分足らずで交渉は決裂した。両陣営から「両方とも下りないチキンレース」(中堅議員)、「共倒れ覚悟だ」(別の中堅)などの声があがった。
■一夜明け、両氏が再面会…
立憲民主党代表選2024
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