維新、「受け皿」になれず失速 漏れる不満「馬場氏の発言でだめに」
日本維新の会の失速が裏付けられた衆院選となった。本拠地・大阪府内の全19選挙区で勝利し、完全制圧を果たす一方、東日本の小選挙区で全滅。公示前44議席から38議席に減らすこととなった。今後、馬場伸幸代表の責任が問われる可能性もある。
馬場氏は27日夜、大阪市内のホテルで記者会見に臨んだ。与党の過半数割れについて、「我々もその一翼を担ったという自負を持ってもいいのではないか」と胸を張ってみせた。
実際、大阪では結党以来初めて全19選挙区を制覇。福岡11区では官僚出身の新顔が当選7回を数える自民の武田良太元総務相を制したほか、滋賀、京都、広島でも小選挙区で勝利した。
だが、11から41議席へと躍進した前回2021年衆院選のような勢いはすっかり影を潜めた。東日本では立憲民主党、国民民主党など他の野党の勢いに埋没し、東京1区では音喜多駿政調会長が落選。大阪に隣接する兵庫や和歌山でも小選挙区で敗北した。
最終的な勝率は、小選挙区が14・1%。比例区を含めても23・2%にとどまった。地域政党・大阪維新の会幹部は、「自民大逆風の大チャンスだったのに、受け皿になることができなかった」とこぼした。
大きくつまずいた裏金問題への対応
維新は当初、今回の衆院選で…
- 【視点】
今回の総選挙では、立憲や国民、れいわ、参政党、日本保守党などの野党が軒並み躍進する中、維新は議席減となり、いわば「一人負け」となりました。 また、大阪では公明選挙区も含めた全選挙区制覇を成し遂げた一方で、兵庫6区や和歌山1区では議席を奪われ
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