9000人リストラ「痛恨の極み」 苦境の日産、原因は米国と中国
西山明宏
日産自動車が苦境に陥っている。7日に発表した2024年9月中間決算では、米中の二大市場で不振が続いていることなどから大幅な減益となった。人員や生産能力を大きく削減し、資金調達なども進める。だが、短期間で反転攻勢への道筋を付けるのは難しそうだ。
「厳しい状況を迎えていることは痛恨の極み」。内田誠社長は7日のオンラインでの記者会見でこう述べた。業績不振の責任を取り、今月から役員報酬の50%を自主返納すると明らかにした。
本業のもうけを示す営業損益や純損益は9割以上減ったものの、黒字にとどまった。だが、自動車ローンなどの金融事業を除くと、営業損益は1161億円の赤字だった。
業績不振の原因は米中の二大…