ウクライナが米の長射程ミサイル使用か ロシア「迎撃した」と主張

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藤原学思 ブリュッセル=牛尾梓
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 ロシア国防省は19日、ウクライナに隣接する南西部ブリャンスク州の施設が、米国がウクライナに提供した長射程ミサイル「ATACMS(アタクムス)」による攻撃を受けたと発表した。事実なら、米国がウクライナに対しATACMSによるロシア国内への攻撃を承認後、初めてとみられ、ロシアの出方によっては緊張が激化するおそれがある。

 ATACMSは射程約300キロの地対地ミサイル。米紙ニューヨーク・タイムズNYT)も同日、米国とウクライナの高官の話として、ATACMSがロシア領内の攻撃に使われたと報じた。

 ロシア国防省の発表によると、攻撃があったのは同日午前3時半ごろ。防空システムなどで5発のミサイルを迎撃し、1発を損傷させたが、破片が軍事施設付近に落下して火災が発生した。けが人などはいないという。

 ロシアのラブロフ外相は19…

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    小泉悠
    (東大先端科学技術研究センター准教授)
    2024年11月20日7時33分 投稿
    【視点】

    米国は当初、ATACMSの使用をクルスク州(ウクライナ軍の侵攻地域)に限るとしていたようですが、蓋を開けてみるといきなりクルスクとは全然別の場所がターゲットになりました。ちゃんと米国との調整の上でなのか、ウクライナが独断でクルスク以外に使用

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