中国の巨大卸売市場の「日本支店」、東京に出現 意外な客層と背景は

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黒田早織
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 「100円ショップのふるさと」「1日8時間回っても1年以上かかる」。そう称される世界最大級の中国の卸売市場・義烏(イーウー)市場の「日本支店」が今春、東京の問屋街にオープンした。客の8割は個人事業主らだという。日本側の副業や起業志向の高まりと、経済が伸び悩む中で新たな販路を開拓したい中国側の思惑が一致したようだ。

 呉服や衣料品の問屋が集まる街・日本橋横山町東京都中央区)の6階建てビルにある、展示場「日本東京義烏セレクション」。現地の義烏市場で売られているアクセサリーやタオル、食器やペット用品などの生活雑貨5千~6千点が展示されている。

 今年9月に訪れた沖縄県の古謝春乃さん(40)は、「中国と縁もゆかりもない自分が中国から個人輸入をするなんて、思ってもみなかった」と話す。

物販をしている人なら「誰もが知る卸市場」

 以前の仕事は育児との両立が…

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この記事を書いた人
黒田早織
ネットワーク報道本部|東京駐在
専門・関心分野
司法、在日外国人、ジェンダー、精神医療・ケア
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    安田峰俊
    (ルポライター)
    2024年12月18日14時9分 投稿
    【解説】

    義烏指数という言葉をご存知でしょうか? 日本では、本記事にもあります通り「100均の里」(もしくはUFOキャッチャーのぬいぐるみの里)として知られる義烏ですが、彼らの売り先は日本だけではありません。 たとえば、アメリカ大統領選挙で大量に消

    …続きを読む