「国際社会が注視」 韓国の非常厳戒宣布を北朝鮮メディアが初報道

ソウル=貝瀬秋彦
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 北朝鮮の朝鮮中央通信は11日、韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が3日に「非常戒厳」を宣布したことを初めて伝えた。国会の解除要求決議により6時間で解除に追い込まれたことや弾劾(だんがい)訴追、抗議デモの動きなどを報じ、「国際社会は尹錫悦(大統領)の政治的生命が早期に終わる可能性があるとして注視している」とした。

 同通信は、尹氏が非常戒厳を出したのは「最悪の執権危機から脱出するため」だったと指摘。野党をはじめとする各階層の強烈な糾弾を呼び起こしたとした。

 さらに、野党側が国会に出した弾劾訴追案が与党議員らの反対で成立せず、これによって抗議デモが全国に広がっているなどと指摘した。

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この記事を書いた人
貝瀬秋彦
ソウル支局長
専門・関心分野
朝鮮半島、東南アジア、核問題、人権問題
韓国「非常戒厳」

韓国「非常戒厳」

韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は2024年12月3日夜、野党が行政をまひさせているとして「非常戒厳」を宣言しました。韓国国会は直後に非常戒厳の解除要求決議案を可決、尹大統領は戒厳令を解除しました。関連ニュースをお伝えします。[もっと見る]