弾劾訴追案の採決当日に謝罪 「切迫感」訴えた尹大統領の狙いは

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ソウル=貝瀬秋彦
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 自らへの弾劾(だんがい)訴追案の国会での採決を間近に控えた7日午前、韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が国民向けに談話を発表し、3日夜に出した「非常戒厳」をめぐって謝罪した。そのタイミングと内容には、弾劾訴追を何とか回避したいとの思いがにじむ。

 尹氏はまず、非常戒厳を出したのは「国政の最終責任者である大統領としての切迫感から始まった」と述べた。

 尹氏は3日に非常戒厳を出した際、国会で野党が政府官僚らの弾劾訴追を進めて行政府をまひさせ、予算まで政争に利用しているなどと批判。非常戒厳に踏み切ったのは「自由憲政秩序を守るため」だと説明していた。

 談話では「切迫感」という言…

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この記事を書いた人
貝瀬秋彦
ソウル支局長
専門・関心分野
朝鮮半島、東南アジア、核問題、人権問題
韓国「非常戒厳」

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