大阪万博は日本旅行の動機になる? 旅行会社CEOが心配する認知度

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甲斐江里子
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 大阪・関西万博の想定来場者数は2820万人。そのうち1割強の350万人が海外からの来場と見込まれている。コロナ禍が収束し、急増する訪日外国人にとって、万博は魅力的な場所になるのか。インバウンド向けの旅行会社「ありがとうトラベル」のCEOアン・カイルさん(46)は「万博の海外での認知度はまだ低い」と語る。

 ――「ありがとうトラベル」では、年間1万5千人以上の訪日外国人向けツアーを展開し、日本の自治体に観光コンサルティングも行っています。海外の人たちは、来年日本で万博があることを知っていますか。

 万博に出展するような業界の人たちには知られているかもしれませんが、一般の人にはほとんど知られていません。

 ――なぜでしょう。

 今回の万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。SDGsなどはとても重要なテーマですが、例えば、「食」がテーマだった2015年のミラノ万博と比較すると、一般の人たちにはなじみがないでしょう。

 また、PRも不十分です。私が今いる東京でさえポスターなどを見かけることはあまりありません。なじみのないものは、一度見ただけでは認識出来ません。海外にアピールするためにも、SNSを使って今の100倍はPRすべきです。

 ――ホームページはどうですか。英語以外にもフランス語など多言語展開されています。

 私もホームページを見てみま…

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