7歳刺殺…でも情報周知が翌日だった17年前 速報にかじ切った警察

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宮坂奈津 近藤咲子
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 《不審者の目撃情報がありました》

 《ハサミのようなものを所持した男が徘徊(はいかい)していたものです》

 《年齢60歳くらい、黒色スウェットの上下、黒色サングラスを着用した男です》

 兵庫県尼崎市での110番通報をもとに、11月8日午後3時すぎ、県警からのメール速報が登録者に配信された。

 この直後、似た服装の男を見たとの110番通報が登録者からあり、駆けつけた警察官が男を確保した。

 約2時間後、「解決しました」とのメールが流れた。

 兵庫県警が2005年に始めたメール配信「ひょうご防犯ネット」。その前年に奈良市で小学1年の女児(当時7)が誘拐・殺害された事件をきっかけに始まった。

容疑者は逃走していた

 不審者の目撃、特殊詐欺の発生といった情報を、110番通報・相談から「早ければ15分以内」(担当者)に配信する。ただ、過去には重大事件での情報の遅れが指摘されたこともある。

 兵庫県加古川市で07年、小…

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この記事を書いた人
宮坂奈津
神戸総局|事件担当
専門・関心分野
事件・事故、若い世代、若者と政治、民主主義