霧島市の養鶏場、今季2例目の高病原性鳥インフル 9万1千羽殺処分
宮田富士男
鹿児島県は20日、霧島市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザを確認したと発表した。県内の養鶏場では今季2例目。農林水産省によると、全国では今季15例目。県はこの養鶏場の肉用鶏約9万1千羽の殺処分を始めた。
姶良家畜保健衛生所に19日午後2時半、鶏の死亡数が増えたと通報があり、簡易検査した10羽全てで鳥インフルエンザ陽性を確認。20日の遺伝子検査で高病原性と判断された。
県はこの養鶏場から半径3キロ圏を移動制限区域、3~10キロ圏を搬出制限区域に設定。移動制限区域では9養鶏場で約36万羽、搬出制限区域では63養鶏場で約640万羽が飼育されている。また周辺の国道4カ所に消毒ポイントを設けた。
県内では11月に出水市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが確認されて移動制限などを行い、今月17日に制限を解除したばかりだった。