小さな名画、漫画家からの年賀状がずらり 渾身の1枚が放つ存在感
小沢邦男
あなたの好きな漫画家の個性豊かな1枚を見つけてみませんか――。
岡山県高梁市川上町地頭の吉備川上ふれあい漫画美術館で、漫画家たちから届いた年賀状を紹介する企画展が開かれている。水木しげるさんや赤塚不二夫さんといった昭和・平成の「巨匠」から令和の人気作家まで、はがき大のスペースに想像力と遊び心が詰まった力作が並ぶ。
展示は2001年の巳(み)年に寄せられた50点が中心。ヘビが貧乏神を追い詰めたり、「アナタモ脱皮シマセンカ」と呼びかけたり。不況に負けず現状打破を図ろうと、希望に満ちた絵柄や言葉が並ぶ。当時の世相を表した1枚は今の時代にも通じるものばかりだ。
富永一朗さんが発案 近年は活用に再びスポット
水木さんや赤塚さん、やなせたかしさん、さいとう・たかをさん、富永一朗さん……亡き巨匠たちの1枚が時代を感じさせる。
同美術館は旧川上町時代の1…