フジ側と記者側、10時間会見で双方に見えた「課題」 西田亮介氏

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聞き手・鬼原民幸
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 フジテレビが27日に開いた記者会見は、翌日未明まで10時間超に及んだ。大手報道機関に加え、インターネットメディアやフリーの記者も出席。人権への配慮などを理由に経営陣が明確な説明を避ける一方、記者側からヤジが飛ぶなど騒然とする場面もあった。会見をどう見たのか。社会とメディアの関係に詳しい日本大学の西田亮介教授に聞いた。

 フジテレビを始めとする放送事業者は、公益性が極めて高く、今回の問題について記者会見で説明するのは当然だ。その意味で(17日の)最初の会見は明らかに閉鎖的だった。

 ただ、今回の会見は最初から難しさを含んでいたのも事実だ。かなりセンシティブな私人間のトラブルでもあり、フジ側が現時点で説明できる事項は、もともとあまり多くないことは明らかだったと考える。フジ側、記者側に分けて課題を述べたい。

 まず会見の運営面だが、10…

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この記事を書いた人
鬼原民幸
大阪社会部|社会サブキャップ
専門・関心分野
国内政治、外交安全保障、社会保障政策
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    松谷創一郎
    (ジャーナリスト)
    2025年1月28日12時39分 投稿
    【視点】

    私も昨日の会見に参加しましたが、フジテレビはプライバシー保護や第三者委員会の調査があるため、回答できる内容が限られることは事前に十分に想定されました。 そしてフジテレビは最初から「吊し上げ会見」を意図していたようにも感じられます。記者たち

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