北口榛花が「金」の先にめざすもの 女子やり投げの「現実」への挑戦

有料記事

加藤秀彬
[PR]

 五輪でも世界選手権でも頂点に立った北口榛花(26)=JAL=が、次にめざすものは何か。この冬、彼女が語った印象的な言葉がある。

 「パリ五輪は過去最低記録での金メダルだった。チャンピオンなら、もうちょっと投げないといけないと思う」

 パリ五輪の優勝記録は65メートル80。規格変更があった1999年以降の五輪では、たしかに一番低かった。「今は女子やり投げのレベルが低いから勝てた」。金メダルを取った後も、そんな思いを口にしていた。

 世界選手権を振り返っても、2023年夏の世界選手権ブダペスト大会を制した記録は、過去3番目に低い66メートル73だ。

 「70メートルがばんばん出…

この記事は有料記事です。残り1057文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
加藤秀彬
スポーツ部
専門・関心分野
陸上、サッカー、海外スポーツ