「ディープシーク」データ無断使用の疑い 警戒強める欧州の規制当局

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ブリュッセル=牛尾梓
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 格安コストで高性能の人工知能(AI)を開発したとして注目を集める中国企業「ディープシーク」。AIの学習に米オープンAIのデータを無断で使った可能性があると報じられたことを受け、個人のデータ利用を厳しく規制する欧州でも警戒が強まっている。

 アイルランドのデータ保護規制当局は29日、国民のデータがAIの開発にどのように使われたか、「データ処理に関する情報」を提供するよう同社に書簡を送った。ロイター通信などが報じた。

 イタリアの個人データ保護機関も28日、「国内の数百万人のデータに高いリスクが生じる可能性」があるとして、誰のデータが、どこから、何の目的で収集され、どのような法的根拠に基づいて処理されたのか、「20日以内」に情報を提供するよう求めた。また、そのデータが中国国内のサーバーに保存されているかについても、併せて尋ねた。

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この記事を書いた人
牛尾梓
欧州総局|欧州連合(EU)担当
専門・関心分野
国際政治、データジャーナリズム、AI、OSINT