「生存者いる見通しない」米軍ヘリと衝突、旅客機にフィギュア選手ら
米国の首都ワシントン近郊のレーガン空港付近で29日夜、アメリカン航空の旅客機と米陸軍のヘリコプターが上空で衝突し、川に墜落した。連邦航空局(FAA)などが発表した。旅客機には乗客60人と乗員4人、ヘリには3人が乗っており、地元当局は「生存者がいる見通しはない」との認識を示した。
現場はワシントン中心部のホワイトハウスから南に約5キロ。地元消防などによると、29日午後8時48分に警報が鳴り、2機はポトマック川上空で衝突した。
米メディアが報じた映像では、着陸しようと低空飛行していた旅客機のライトとみられる光と、それに近づくもう一つの小さな光が映っている。二つが重なると同時に爆発したように大きく光り、複数の光に分かれるように落下する様子が見て取れる。
地元当局は衝突直後から約300人態勢で捜索した。厳しい寒さの中で救出活動は夜通しで続いたが、当局は30日朝の会見で、旅客機の乗客ら27人とヘリの乗員1人の遺体を収容したと発表。旅客機の機体は大きく三つに割れていたという。衝突の原因究明はこれからだが、会見では、旅客機もヘリも衝突直前までは通常通り飛行していたことが強調された。管制塔との連絡にも異常はなかったという。
フィギュア選手やコーチら搭乗か
地元消防の担当者は捜索活動…