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■現場へ! 震災とオシラサマ(5) 東日本大震災を経て、地域に伝わる民間信仰はどのように変化したのか――。 1月25日、津波で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市の市立博物館で特別展「陸前高田のオシラサマはいま」が始まった。 「女性たちが年に…[続きを読む]
■現場へ! 震災とオシラサマ(4) オシラサマを取り巻く環境は近年、大きく変わった。 材質の多くが桑の木であり、「飼い馬を愛した娘が、殺された馬と天に昇り、父親に蚕の飼い方を教えた」という逸話などから…[続きを読む]
■現場へ! 震災とオシラサマ(3) 白装束に身を包んだイタコが、神棚に並ぶ15本のロウソクに火をともす。 歌うようにお経を唱え、両手に持った一対のオシラサマを、頭上で大きく振ったり、互いに軽くぶつけた…[続きを読む]
■現場へ! 震災とオシラサマ(2) 農家の土蔵を移築して造ったという、小さなお堂の入り口をくぐると、なぜか涼やかな風が吹く。 岩手県遠野市の歴史博物館「伝承園」にある「オシラ堂」には、約1千体のオシラ…[続きを読む]
■現場へ! 震災とオシラサマ(1) 北東北の家々には「オシラサマ」と呼ばれる神様がいる。「家の守り神」などとして慕われる一方、「一度拝んだら一生拝まないといけない」とも伝えられる、ちょっぴり怖い神様だ…[続きを読む]
■現場へ! 豚の「福祉」に向き合う(4) 千葉県北部の畑や林に囲まれた一画に2024年初夏、豚の「サンクチュアリ」が誕生した。畜産動物のアニマルウェルフェア(動物福祉)向上を訴えるNPO法人「アニマル…[続きを読む]
■現場へ! 豚の「福祉」に向き合う(3) 体育館のような広々とした空間で、計約400頭の母豚が思い思いに過ごしている。みな妊娠中でふっくらと太り、おなかが大きい。一般的な養豚場なら妊娠ストールに「拘束…[続きを読む]
■現場へ! 豚の「福祉」に向き合う(2) 阿蘇山のふもとに位置する熊本空港のほど近く、東海大学阿蘇くまもと臨空キャンパス(熊本県益城町)には、最先端の実習農場が広がる。その一角にある豚舎で、同大大学院…[続きを読む]
これは飼育用の設備じゃない、拘束用の設備だ――。宮崎県内の養豚場で働いていた女性は、ずらりと並んだ「ストール」のなかで身動きできない母豚たちの姿を見て、そう感じたと言います。 人に食べられるために、…[続きを読む]
■現場へ! ニッポン空き家列島(5) 進学や就職で都会に出た「団塊ジュニア世代」も50代に入り、故郷の空き家と向き合い始めている。 「空き家が900万戸といっても、すべてが『のっぺらぼう』の家ではない…[続きを読む]
■現場へ! ニッポン空き家列島(4) ニーズが少なく、売却という出口も狭い「地方型」の空き家の前途は厳しい。とくに増えているのは、売ったり貸したり、別荘にしたりも望めない「放置空き家」だ。 「あれも空…[続きを読む]
■現場へ! ニッポン空き家列島(3) 団塊の世代が「夢のマイホーム」を手に入れ、暮らしてきた街が「老い」を迎えている。 千葉県我孫子市のJR成田線・布佐(ふさ)駅に降り、「利根ニュータウン東」行きのバ…[続きを読む]
■現場へ! ニッポン空き家列島(1) 瀟洒(しょうしゃ)な戸建て住宅の玄関を輪っかのリースやイルミネーションが飾る。街にはサンタクロース姿の外国人が犬の散歩をしていた。 東京都内で閑静な住宅地が多いこ…[続きを読む]
■現場へ! ニッポン空き家列島(2) 人口が集中する首都・東京では、様々な事情を抱えた空き家も少なくない。 「ここもどうなっているのか。アサガオが電線に絡んで。住んでいるのだろうか」 東京・下町の台東…[続きを読む]
■現場へ! デフリンピックが来る(5) 北風が強く吹きつける昨年12月、東京都江東区のグラウンドに約50人の小学生が集まった。今年11月に東京を中心に繰り広げられる聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリ…[続きを読む]
■現場へ! デフリンピックが来る(4) 東京都庁から「デフリンピック準備運営本部」に出向している石井正俊(39)は、机越しに向き合ったアシックスの社員に向けて笑顔で語り始めた。 「(準備運営本部の)メ…[続きを読む]
■現場へ! デフリンピックが来る(3) 研修会が開かれている会議室の扉を開くと、そこには静かな空間が広がっていた。壇上の講師が手話で話すと、かすかに笑い声がもれた。 昨年11月、国立オリンピック記念青…[続きを読む]
■現場へ! デフリンピックが来る(2) 「今のはセンターの選手が退いて、そのポジションに違う選手が入っていって……」 1月中旬、大阪府立中央聴覚支援学校(大阪市)の体育館。静かなバレーボールコート上で…[続きを読む]
■現場へ! デフリンピックが来る(1) 昨年12月7日、彼らの姿は五輪代表らの強化拠点となっている味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)にあった。 「彼ら」とは、今年11月、東京を中心に日…[続きを読む]
■現場へ! 終わりなき育児に希望を(5) 東海道新幹線が間近に走る電機メーカー、シンフォニアテクノロジーの豊橋製作所(愛知県豊橋市)で働く伊藤ちえ美さん(48)は昨年、離職の危機に直面した。 勤続24…[続きを読む]
■現場へ! 終わりなき育児に希望を(4) 「女子力あげんとね」。福岡市の放送局で働く大中(おおなか)早苗さん(56)の朝は忙しい。長女(20)の着替え、心拍数や血中酸素濃度の記録、そして洗顔。話しかけ…[続きを読む]
■現場へ! 終わりなき育児に希望を(3) 巣立ちの春といえば高校卒業の3月だろうか。解放感と寂しさの漂う季節を、障がい児や医療的ケア児の親は「18歳の壁」とも「崖」とも呼ぶ。 朝はスクールバスで特別支…[続きを読む]
■現場へ! 終わりなき育児に希望を(2) 「どうやって生活を回していけばいいんだろう」。仙台市でダウン症の長男(3)を育てる神山(かみやま)春花さん(34)はお金のことを考え出すと、夜も眠れなかった。…[続きを読む]
■現場へ! 終わりなき育児に希望を(1) 「復職したらすぐ、記事を出せるように」と書きためてきた「ネタ帳」を開かなくなったのは、長女(17)が1歳半の頃だろうか。私(工藤)はただ、疲れきっていた。 寝…[続きを読む]
■現場へ! 逃げる防災@伊豆(4) 静岡県伊豆市土肥の津波避難複合施設「テラッセ オレンジ トイ」の竣工(しゅんこう)式典があった2024年7月12日。式典の後、関係者が集まりトークセッションが開かれ…[続きを読む]
■現場へ! 逃げる防災@伊豆(3) 津波災害特別警戒区域(オレンジゾーン)の指定に向けて、静岡県伊豆市の担当者らによる地域住民への説明は依然、続いていた。 反対の急先鋒(きゅうせんぽう)だったのは、当…[続きを読む]
■現場へ! 逃げる防災@伊豆(2) 静岡県から伊豆市に出向していた松木正一郎(64、現同県下田市長)は、「一人の死者も出したくない」と防潮堤にこだわる市長の菊地豊(66)をこう説得した。「ほかの選択肢…[続きを読む]
■現場へ! 逃げる防災@伊豆(1) 南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が初めて出された2024年8月8日夕。静岡県伊豆市土肥(とい)の旅館の5代目、野毛貴登(たかと)(55)は、駿河湾に面した海水…[続きを読む]
■現場へ! 社会を変えるお金の流れ(5) 米国オレゴン州ポートランドから車で約2時間の街に住むチ・ウィン(42)。1990年に難民としてベトナムからやって来た。移住当初は教会が食事や住居を提供してくれ…[続きを読む]
■現場へ! 社会を変えるお金の流れ(4) 日本に来て6年になる栃木県内の大学4年生、マダネ(24)が13歳の時のことだ。 故郷、シリアのホムスは内戦の激戦地帯。マダネの家があった地区は安全とされていた…[続きを読む]
■現場へ! 社会を変えるお金の流れ(3) 11月9日、群馬県高崎市の街中を2台の車いすが行く。NPO「ウィーログ」が主催した「車いす街歩き」だ。 「目線が下がってこわい。アスファルトの少しの高低差もす…[続きを読む]
■現場へ! 社会を変えるお金の流れ(2) 長野県上田市の企業「はたらクリエイト」は、1階がオフィスで2階には託児所がある。社員のほとんどが女性。お昼休みには、パソコンが並ぶオフィスに子どもたちがお母さ…[続きを読む]
■現場へ! 社会を変えるお金の流れ(1) 黒豆、栗の甘露煮、ハム、酢豚……。一見普通の中華風おせちだが、動物性の素材はゼロ。卵や乳製品もとらない完全菜食主義のビーガンも食べられる。「ブイクック」が運営…[続きを読む]
■現場へ! 地域おこし協力隊(5) 大学4年の女性(21)は一瞬、たじろいだ。机の向かいに座る背広姿の男性が語気を強めて念押ししてきた。 「『ここで農業をする』という意志を持つ人を募集しています。定着…[続きを読む]
■現場へ! 地域おこし協力隊(4) 行楽シーズンたけなわの11月半ば、阿蘇カルデラの中を走る南阿蘇鉄道(南鉄)の終着駅、高森駅(熊本県高森町)に観光客を乗せたトロッコ列車が着いた。 敬礼して迎える社員…[続きを読む]
■現場へ! 地域おこし協力隊(3) 「○○さんは、お箸ではなくてスプーンですね」 岩手県大槌町吉里吉里の特別養護老人ホームの昼食時、モンゴル人のバトゲレル・アリウンゲレル(26)は入居者に日本語で話し…[続きを読む]
■現場へ! 地域おこし協力隊(2) 宮崎市の北に接する新富町は人口1万6千人で、自衛隊の基地を抱える。日焼けした女性2人が週3日、町立富田小学校に出勤する。 宮本真緒(31)はこの日、6年生の算数の授…[続きを読む]
■現場へ! 地域おこし協力隊(1) 秋田市の南東約90キロにある人口2345人の秋田県東成瀬村に、20~30代の若者61人によるIT企業がある。 村が一部出資した「東成瀬テックソリューションズ株式会社…[続きを読む]
■現場へ! ホームレス難民(5) 「ここが、私のベッドだよ。変わらず。この5カ月間」。11月の東京都内の公園で、アフリカ出身の難民申請者ジョゼさん(仮名)はそう言って、土の上に置かれた数枚の段ボールを…[続きを読む]
■現場へ! ホームレス難民(4) 「お医者さんになりたい。たくさんの人の病気を治してあげたい」。小学生の女の子は、11月に会ったとき、少し恥ずかしがりながら、将来の夢を教えてくれた。前回の記事で紹介し…[続きを読む]
■現場へ! ホームレス難民(3) 日本では難民申請者が路上生活を強いられることが少なくないが、他国ではどうか。 ドイツを中心に、難民申請者の生存権を研究する千葉大学助教の山本響子さん(30)に聞くと、…[続きを読む]
■現場へ! ホームレス難民(2) 妊娠中の体に、深夜、冷たい雨が吹き付ける。寒くて眠れない。夫がゴミ箱から拾ってきてくれた食べ物のかけらで、栄養をとる。政治的弾圧から逃れて、アフリカから今秋日本に来た…[続きを読む]
■現場へ! ホームレス難民(1) 着のみ着のまま、段ボールやベンチの上に横たわる。雨露を防ぐものは、何もない。 11月中旬、風が冷たくなった東京都心の公園で、7~8人の難民申請者が、寒さに耐えながら野…[続きを読む]
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