東京表参道の始弘画廊で深沢軍治展が開かれている(12月22日まで)。深沢は1943年山梨県生まれ、1971年東京芸術大学大学院美術研究科(版画専攻)修了。現在京都造形芸術大学で非常勤講師を務めている。
始弘画廊の今回の個展では100号の油彩が6点並んでいる。深沢は抽象画を描いているが、そこにはいつも形がある。その形が個展ごとに異なっている。毎回多様な形を表現して見せてくれる。マンネリという言葉に最も縁のない画家ではないだろうか。
深沢は版画から始めて油彩に移っている。そして油絵の具にこだわっているという。深沢の多様な展開を見続けていきたい。
今年2月のみゆき画廊での個展を紹介したのが下記。
・みゆき画廊の深沢軍治展が魅力的だ(2012年2月23日)
このエントリーに画家の奥村欣央さんがコメントを付けてくれた。
僕が目標にしている一番の画家です。深沢軍治展みて来たところです。現代アートにぶらされる事がなく、正面から造形を追求していることを考えると、深沢さんはポスト野見山とも言ってもよいでしょうね。
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深沢軍治展
2012年12月10日(月)〜12月22日(土)
11:00〜19:00(最終日17:00まで、日曜休廊)
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始弘画廊
東京都港区南青山5-7-23 始弘ビルB1
電話03-3400-0875
(地下鉄表参道駅B3出口から徒歩3分、小原開館手前)