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東耀山 弥勒寺(みろくじ→神奈川県藤沢市弥勒寺)は、鎌倉時代前期の1226(長禄2)年に3代執権北条泰時が創建した臨済宗寺院の法泉寺を前身とする寺院です。法泉寺は1333(元弘3)年5月18日~22日の鎌倉合戦(→鎌倉幕府滅亡時の市街戦)で新田・足利軍の兵火により堂宇が焼失しましたが、本尊の弥勒菩薩像は「弥勒出現の井」と呼ばれる洞窟に疎開させ無事であったようです。南北朝時代の貞和年間(→1345年~1350年)に堂宇が再建されますが、...
南北朝時代の軍記物『太平記』には、1333(元弘3)年5月19日~5月21日までの鎌倉合戦をほとんど記していないのですが、鎌倉幕府滅亡の日となる5月22日については美談的な創作も含め、それなりに量を割いて記しています。極楽寺切通しを突破した新田義貞の軍勢と極楽寺坂への援軍として派遣された幕府方の長崎思元(ながさきしげん)の軍勢が小町口で遭遇して市街戦が始まったことで、市内は早朝から新田軍による放火・狼藉で混乱の極み...