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    福島第一原発を堀で囲めば完璧だと思いませんか?

    凍土壁、想定外の長期運用へ 福島第一原発汚染水対策の「切り札」、検証不十分なまま(東京新聞 2021年7月19日)を見ると、凍土壁のグダグダさ加減が分かると思いますが、凍土壁はいい加減にやめて、下の説明図のように、福島第一原発を堀で囲めば汚染水処理水を減らせると思いませんか?
    尚、福島第一原発の地下水の流れについては、福島第一原発の汚染水の増加は抑えられているのか?(SYNODOS 2020.01.21)を見てください。
    Yahoo!知恵袋[q13286049348]で質問して見ました。
    f1mote4.jpg
    地下水の流れが分かるリンクを追記しました。

    福島第一原発の汚染水の増加のペースは減っていませんか?

    【独自】福島第一原発の処理水増加量、前年より3割減 タンク貯蔵ペースダウン 放出急ぐ根拠揺らぐ(東京新聞 2021年12月30日)について、お知らせするのが遅れてしまいましたが、こちらの記事によると、「東京電力福島第一原発でたまり続ける汚染水を浄化処理した水(処理水)の2021年分の量が、前年より約3割減ったことが本紙の調べで分かった。」そうで、「本紙試算では満杯は「23年9月初め」となり、放出を急ぐ前提の期限が変わる。」との事です。
    核燃料デブリの冷却に必要な水はさらに減って行くと思いますので、東京電力が真面目にタンクを増設すれば、東電が言うところの汚染水の「タンク満杯」の時期をもっと後ろに延ばせるのではないでしょうかね。
    また、東京電力は、汚染水のタンクを避難区域に設置したり、処理水中のトリチウムを分離してから海洋放出する事はテコでも出来ないという事なのでしょうかね。
    尚、処理水中のトリチウムが危険な理由は、どうしてトリチウムは危険なのか(5)が一番分かりやすいと思いますので、まだ見てない方は、どうか見てやってください。
    Yahoo!知恵袋[q12273942127]で質問して見ました。
    追記:
    福島原発の処理水発生量が1日当たり100トンを下回ったことが判明 2022年、事故後初めて(東京新聞 2023年1月14日)によると、やはり、福島第一原発の汚染水の増加のペースは順調に減っているようですね。

    どうして汚染水を何度も再利用出来ないのか

    汚染水を処理した処理水を核燃料デブリの冷却に何度も繰り返して再利用すれば、タンクに溜める処理水を大幅に減らせるのに、どうしてそれが出来ないのか疑問を持たれている方が多いようなので、この件についての私の考えを説明したいと思います。*1
    簡単に言えば、福島第一原発でメルトダウンした1~3号機は、地震で原子炉建屋の基礎部分に亀裂が入っていたり原子炉建屋の基礎部分がメルトスルーで穴が開いている等して水が漏れるようになっているため、核燃料デブリの冷却に使用した汚染水を何度も処理して再利用すると、主にトリチウムが除去出来ないため、トリチウムの濃度が非常に高い汚染水が原子炉建屋の外側にダダ洩れしてしまうし、処理水放射能レベルが増加すると、事故対応作業を行っている作業者の被曝量(特にトリチウムの蒸気による被ばく)も増加するからではないでしょうか。
    原発は通常運転時や使用済み核燃料の冷却時は、核燃料に被覆材が存在するためそれほど汚染されないので、冷却水をそれなりに再利用してもそれほど高度に汚染される事はありませんが、核燃料デブリの表面は放射性物質が大量にあるため、冷却用の水は一度使用しただけで高度に汚染されてしまうのです。
    原発が事故を起こすと非常に大変な事になる事が全社会的に明らかになり、この事を巧妙にごまかすために日本政府は処理水の放出を決定したのであり、処理水の海洋放出を認めてしまうと、汚染水、浄化後も基準2万倍の放射性物質 福島第一原発(朝日新聞 2018年9月28日)たまる汚染水120万トン処理の流れは 7割が基準超え(朝日新聞 2020年7月20日)という話があるため、また、福島第一原発のトリチウムの放出量についてで「年間22兆ベクレル」の目標に矛盾がある可能性があるため、とんでもない「処理水」を長期間にわたって海洋に放出される可能性があるのではないでしょうか。
    それと、核燃料デブリの冷却が止まった場合の話は、 メルトダウンに伴う再臨界の可能性についてを見てもらいたいのですが、核燃料デブリをいつまでも放置できない理由については、地球温暖化で海面が大幅上昇する前に「ヤシマ作戦」を見てください。
    *1 「追記4:」の内容に注意してください。
    追記:
    追記2:
    言い忘れましたが、どうしてトリチウムは危険なのかも見てください。
    追記3:(2023/8/27)
    トリチウムの蒸気の吸引による被爆を忘れていましたので、この事を明記するとともに、文章の表現を少し改善しました。
    追記4:(2023/9/3)
    2018.6.20)の「現在もなお、原子炉建屋内には地下水が日々流れ込んでおり、汚染水は流入した地下水の量だけ新たに発生しています。」という内容を信じると、汚染水を何度再利用しても汚染水の発生を抑える事が出来ない事になりますので、ご注意ください。

    福島第一原発のトリチウムの放出量について

    政府、福島原発処理水の海洋放出を決定 2年後めどに開始(REUTERS 2021年4月13日)によると、「放出するトリチウムの年間総量は、事故前の福島第1原発の放出管理量(年間22兆ベクレル)を下回る水準になるように行う」そうですが、安全・安心を第一に取り組む、福島の“汚染水”対策⑥ALPS処理水の処分による放射線の影響は?(経産省)によると、2019年12月時点のトリチウムの総量は約856兆Bqです。*1
    仮にトリチウムの崩壊によるトリチウムの減少等を考えない場合、ざっくり考えれば、1年で約100兆Bqのトリチウムが発生し続けた事になります。
    この事を前提にし、トリチウムの発生量がそれなりに低下していると考え、放出が開始される2年後のトリチウムの総量を適当に1000兆Bqと仮定し、処理水の放出開始時点からトリチウムがどのように変化して行くのかという事をトリチウムの半減期の約12.3年の1/2の間隔(最後は1/4)で非常にアバウトな計算を行うと、
    2023/4 約1000兆Bq (放出開始)
    2029/6 約1000兆Bq×(1/2)^(1/2)-約22兆Bq/年×約12.3年÷2=約575兆Bq
    2035/8 約575兆Bq×(1/2)^(1/2)-約22兆Bq/年×約12.3年÷2=約273兆Bq
    2041/10 約273兆Bq×(1/2)^(1/2)-約22兆Bq/年×約12.3年÷2=約59兆Bq
    2044/11 約59兆Bq×(1/2)^(1/4)-約22兆Bq/年×約12.3年÷4=-約18兆Bq

    となるので、処理水の放出を開始した時点で存在していたトリチウムは、20年程度で全て処理出来る事になります。
    ただし、現在のトリチウムの年間発生量が仮に約22兆Bq以上で3号機のMOX燃料はウラン燃料より冷却期間がかなり長そうなので、3号機のMOX燃料の関係でトリチウムの発生量が順調に減って行かないとすれば、何時まで経ってもトリチウムは減らないと思うので、政府は「年間22兆ベクレル」という目標以上の量を放出する事を認めるしかなくなってしまう可能性があるのではないでしょうか。
    それと、冷却水が増えたからと言ってトリチウムの量が増える訳ではないですが、福島第1原発1号機の注水量増加 水位低下対策、毎時4トンに(毎日新聞 2021/3/23)という問題もあるため、汚染水処理水のタンクの増設は避けられないのではないでしょうか。
    そして、ここでお願いですが、福島第一原発のトリチウムの現在の年間発生量や今後の発生量の予測値等をご存じの方は、このブログのコメントで教えてもらえないでしょうか。
    *1 トリチウムの危険性については、どうしてトリチウムは危険なのかを見てください。
    追記2:
    どうして汚染水を何度も再利用出来ないのかを記して思い出したのですが、政府が「年間22兆ベクレル」を目標にするといっても、原子炉建屋から漏れ出しているトリチウムやその他の放射性物質はカウントされていないはずですので、この分を足し合わせると、福島第一原発は結局年間どの程度放射性物質を海洋に放出する事になるのでしょうかね・・・
    追記3:
    東電、放出処理水の濃度測定せず 規制委で妥当性議論へ(東京新聞 2021年6月10日)だそうですが、東電に任せていたらヤバいと思いませんか。
    追記4:(2023/8/29)
    現時点で振り返ってみると、「現在のトリチウムの年間発生量が仮に約22兆Bq以上で3号機のMOX燃料はウラン燃料より冷却期間がかなり長そうなので、3号機のMOX燃料の関係でトリチウムの発生量が順調に減って行かないとすれば、何時まで経ってもトリチウムは減らないと思うので、」という箇所が、Yahoo!知恵袋で私が主張している「タンクの増設論」と矛盾しているような気がしますが、思考内容を記録しておくために、このままとさせていただきます。

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