東京ではシネスクでの公開で、その前に上映されていた映画を観に行っていて予告で入っていた本作に興味がひかれたのだけれど、シネスクにしては割りと短期間だったのがすっかり見逃してしまっていた作品。どこかで観る機会はないものかなとずっと思っていた時の92年のロンドンでちょうどイースターホリデーの特別上映みたいな感じでレスたースクエアの名画座みたいなところで鑑賞することが出来ました。
キリストの受難劇を演じる若者の劇団。キリストを演じる普通の青年がやがて自分の中の変化を感じるようになるのだけれど、突然不慮の事故で脳死状態になってしまう。そして友人たちが取った行動は、彼の肉体を臓器移植提供という形で新たに「復活」させることだった。特別に宗教がかった作品ではないのだけれど、L・ブリュノー扮する青年がだんだんそれらしいカリスマっぽい雰囲気を備えていくところが印象的な作品でした。いつかまた再見したい作品('90)
原題:Jesus de Montreal 監督:ドゥニ・アルカン ('89)
出演:ロタール・ブルノー、カトリーヌ・ビルクナン 1992年4月鑑賞