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広島・長崎原爆

1945年8月、広島・長崎へ原爆が投下されました。体験者が高齢化するなか、継承が課題になっています。

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スライド標本公開 投下直後の被爆者100人 米軍資料データベース化 広島大 /広島

被爆者のスライド標本をまとめたデータベースを紹介する広島大原爆放射線医科学研究所の杉原清香助教=広島市南区霞1の広島大霞キャンパスで2022年5月20日午前11時34分、矢追健介撮影
被爆者のスライド標本をまとめたデータベースを紹介する広島大原爆放射線医科学研究所の杉原清香助教=広島市南区霞1の広島大霞キャンパスで2022年5月20日午前11時34分、矢追健介撮影

 1945年8月6日に広島に原爆が投下された後、同年12月末までに亡くなった人々の組織のスライド標本について、広島大がインターネット上でデータベースを公開している。戦後、米軍が持ち帰り放射線障害の初期研究に使われた貴重な資料で、73年に日本に返還。同大が広島に関連する資料を保存していたが、劣化が進んだため、2020年4月ごろからデジタル化を進めていた。

 公開されたのは解剖された被爆者100人分の資料をまとめたデータベースで、骨髄や肝臓、肺などの臓器・組織のスライド標本が画像化されている。医学記録などの解説が付いており、当時どのような容体だったかなどが分かりやすく説明されている。年齢や性別、爆心地からの距離などで検索したり、地図上から選んで見ることもできる。一部については正常な状態の組織の画像も見られるようにして、被爆による変化が分かるようになっ…

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