1945年8月6日に広島に原爆が投下された後、同年12月末までに亡くなった人々の組織のスライド標本について、広島大がインターネット上でデータベースを公開している。戦後、米軍が持ち帰り放射線障害の初期研究に使われた貴重な資料で、73年に日本に返還。同大が広島に関連する資料を保存していたが、劣化が進んだため、2020年4月ごろからデジタル化を進めていた。
公開されたのは解剖された被爆者100人分の資料をまとめたデータベースで、骨髄や肝臓、肺などの臓器・組織のスライド標本が画像化されている。医学記録などの解説が付いており、当時どのような容体だったかなどが分かりやすく説明されている。年齢や性別、爆心地からの距離などで検索したり、地図上から選んで見ることもできる。一部については正常な状態の組織の画像も見られるようにして、被爆による変化が分かるようになっ…
この記事は有料記事です。
残り243文字(全文620文字)
【時系列で見る】
-
最高裁判決「黒い雨記録ない」 厚労相答弁は「捏造」 県保険医協会が抗議文 /長崎
960日前 -
体調悪化、もう裁判所には… 嶋田サチ子さん「早期に手帳交付を」
961日前 -
2022・長崎編 山川剛さん(85) 継承2世、3世に希望 /長崎
961日前 -
人類はばかじゃない 山川剛さん「子供たちに希望語りたい」
962日前 -
2022・長崎編 川野浩一さん(82) 気力の抗議、届くと信じ /長崎
962日前 -
返送されたチラシの山、仲間は次々鬼籍に 82歳、核廃絶への決意
963日前 -
2022・長崎編 森口貢さん(85) どう伝える、非人道性 /長崎
963日前 -
「子供も働かされ、被爆し…」怒りにじみ 体験伝える85歳の憂い
964日前 -
「助かった命があるのでは」公開されなかった被爆2世の健康報告書
964日前 -
スライド標本公開 投下直後の被爆者100人 米軍資料データベース化 広島大 /広島
964日前 -
原爆死没者名簿 筆耕始まる 新たに3300人分 冥福祈る /長崎
965日前 -
長崎原爆犠牲者 3300人の「生きた証し」 筆耕始まる
966日前 -
2022・長崎編 小峰秀孝さん(81) 証言活動、命の限り /長崎
966日前 -
丁寧に新たな名を 原爆死没者名簿、記帳始まる 広島 /広島
966日前 -
核兵器廃絶への思い 命ある限り語りさらけ出す 小峰秀孝さん
967日前 -
広島・原爆死没者名簿の記帳始まる 平和願い記す名前
967日前 -
長崎・平和への誓い 代表は宮田隆さん 5歳の時に自宅で被爆
968日前 -
背中の傷で訴えた核廃絶 英記者と谷口稜曄さんの足跡、映画に
973日前 -
3歳で入市被爆した80歳女性 修学旅行生に初めて体験語る
974日前