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ラブホ従業員の忘れられないトラブル。怒った客から「部屋に来い!」、“裸だったらどうしよう”と思っていたけど…

 さまざまな事情を抱えた人たちが利用するラブホテル。一般的には、ドキドキ、ワクワクしながら、ときにはソワソワと向かう場所だ。  今回は、ラブホで働いていた経験のある2人の“忘れられないトラブル”を紹介する。
ホテル

※写真はイメージです。以下同

食事トラブルから始まった緊張の対面

「私は20代前半の頃、ラブホで食事をつくる仕事をしていました」  神田好江さん(仮名・30代)は、食事係を担当していたが、を冷凍ご飯を温め、おかずをつくるといった比較的簡単な業務だ。 「食事ができあがったら、お客様の部屋の横にある小窓を開けて食事を置き、チャイムで知らせるシステムでした。食事の依頼は1日1回だけの時もあれば、4~5回の時もあるので、ご飯は事前に炊いて冷凍していたんです」  その日もチャイムで客に知らせ、神田さんはすぐに別の仕事をしていたのだが、数分後に受付にクレームの電話が鳴った。 「お客様のクレームは、『ご飯が固くて食べられない!』とのことでした。私のミスだったのですぐに謝罪し、ご飯を取り替える準備をしたんですが、お客様の要求は次第にエスカレートしていきました」

ラブホの客から「部屋に来い!」

 客に「部屋に来い!」と言われ、神田さんはその要求に応じることになったという。 「ラブホのお客様の部屋に足を運ぶこと自体が初めてで、不安と緊張が高まっていました」  神田さんはこの時、「もし部屋で裸だったらどうしよう」「何か危険な目に遭ったらどうしよう」という思いが頭をよぎっていたそうだ。 「同僚と一緒に部屋に向かいドアをノックすると、そこには40歳くらいの中肉中背で気難しそうな男性客がいました」 「ご飯を食べてみろ」と言われ、その場で食べる羽目になったのだとか。  確かにご飯が固かったため、「固いです! 申し訳ございません」と神田さんは謝り、正座して謝罪した。 「心の中で、『こんな状況になるなんて……』と思いました。それでも、何とか謝罪を終えて、事務所に戻ることができてたのでホッとしたのを覚えています」  緊張が解けて神田さんが最初に発した言葉は、「裸じゃなくてよかった」だったという。 「解放されて安心したのか、自分が発した言葉に笑えてきました。今思えば、殴られたり刺されたりしなくてよかったと思いますね」
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何の事件も起こらずに清掃できる日は“ラッキーな日”
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