我が家の老父が運転免許を返上したのが昨年の1月。ながらくやっていたケアマネージャーもそこで辞めて、以降父と要介護1の母は二人で暮らしてきた。今年90歳になる父は脚も悪くどこまで母の面倒を見られるものかと思っていた。
もしもの時に備えて近隣地区にある介護施設のデイケアだったりショートステイを利用して、どこが母と相性が良いかを探っていた。そういう施設にも色々種類があって、どの施設が当人にとって一番良いのか体系立てて説明してくれている情報が少ない。
これはたぶん国や自治体の制度にもいろいろあって、同じ目線で比較することが難しいためだと思う。母を担当するケアマネージャーの人もシステマティックに理解しているというよりは、その時々の状況に応じて最適な方法を選んでいる感じ。素人はなかなか付いて行けない。
そうこうしているうちに突然心配していたシナリオが現実に。我々がロンドンに行こうとしていたほんの数日前の8月の上旬、父がコロナに罹患。幸いなことにすぐに入院先が見つかり、意識もはっきりしているという事だったので旅行には行くことにしたのだが、問題になったのがその間自宅で1人になる母の面倒を誰が見るか。
そんなわけでロンドンに行ってからも深夜(日本の日中)に実家近くに住む姉とLINEで状況を逐一教えてもらいながら、考えられる対応策を二人で検討していた。とりあえず実家から少し離れた自宅復帰を目的にした介護老人保健施設にショートステイすることに。実際にいろいろな手配とか父の入院の面倒とかを見ていた姉は相当大変だったようだ。
とはいえコロナですっかり体力が落ちた父が退院できたとしても、以前のように母の面倒を見られるのか。また何かあったら同じようにバタバタしなければならないというのは家族にとっては安心には程遠い。という事で色々段取りしたうえで自分も先週末に帰省。(勤務先の介護休暇を活用)父との協議に臨んだ。
最近はホームドラマなどでも介護の厳しい現実が描かれ、必ずしも子供が喜んで親の面倒を見るわけではなく、むしろ積極的に施設を活用している姿が見られるようになった。例えば一昨年放送された「俺の家の話」。長瀬智也が西田敏行演じる認知症の進んだ父親を最終的には施設に入れる。
以前は自宅で老親の面倒を見ることが美談のように描かれるドラマも結構あって、当時はたぶん親を施設に入れる子供は肩身の狭い思いをしていたに違いないと推察する。「渡る世間は鬼ばかり」とか、脚本家が老人だったのかも。ああいう描かれ方をすると正直いい迷惑である。
実際、世間では介護のために離職する人とかいますからね。でも、介護のために何が一番大切かを今回思い知りました。それはやっぱり経済力。それも一時的な経済負担ではなく、何年続くか分からない経済負担。それはある意味、期日の見えない借金に近いと思う。
そのための資金はまず一義的には当人が負担すべきだ。以前も少しここに書いたのだが、父の経済状況には若いころにかなり苦労させられた。その時はたまたま父が悪運に見舞われただけだと思っていたのだが、実はこの人には経済的な計画性が欠如しているのではないかと思う。
いろいろと相談していくと、どうもこの人は持っている金はさっさと使いきって後は子供に頼ろうとしていることが明らかになってきた。いわゆる自助の発想がほとんど無く最初から共助なのだ。自分の感覚からはこの発想は全く理解できない。年金もそこそこもらっているのに。
まずは年金の範囲内で生活が成り立つようにするのがスジだろう。ところがこういう時に限って父は家長風を吹かせる。家長風を吹かせたいなら一族に資産をちゃんと残すべきだろう。そのための家長制度だ。資産を使い切るのであれば家長制度は必要ない。世代ごとで終われば良い。
そんなわけで、まずは年金の範囲で母の施設の費用と自分の生活費をまかなえるように、生活を見直すことを依頼。ほぼ脅迫に近かったが。そうしたところあとで姉には「キミは仕事をクビになったのか?」と聞いていたらしい。いえ、お父さん。あなたの老後の費用は自分にとってそんなに優先順位は高くないと言うだけの事です。
台所を改築したり4輪車を買ったり(取り上げたけど)パワープレート買ったりしたので、オレがずっと経済的に支援し続けると認識してしまったのかもしれないが、それは何かの時にこちらから言い出すからこそ出せるのであって、最初からそのつもりで依存されるのとは全く違う。
だいたい、もし身の丈に合わない月々の支援を求められたら、心のどこかでこの出費早く終われって思ってしまいそうじゃないですか。辛い自前介護を負担している人たちもそういう気持ちになることはあると思う。
翻って自分のことを考えると、48歳の時に衝撃の老後生活研修を受けて以来、一生懸命蓄財に励んできたので多分大丈夫だとは思いますが、コースケが海外の学校に行きたいとか言い出したらどうしよう。ああ、その時は投資回収という事で、配当を返してもらえばいいのか(笑)
今朝は久々に朝練からの朝ランでした。ロンドンから帰ってきて10日あまり。ようやく普段の生活リズムを取り戻した!
本日の走行距離:3.4km
今週の走行距離:5.7km
今月の走行距離:42.9km
本日の最低体重:62.4kg
もしもの時に備えて近隣地区にある介護施設のデイケアだったりショートステイを利用して、どこが母と相性が良いかを探っていた。そういう施設にも色々種類があって、どの施設が当人にとって一番良いのか体系立てて説明してくれている情報が少ない。
これはたぶん国や自治体の制度にもいろいろあって、同じ目線で比較することが難しいためだと思う。母を担当するケアマネージャーの人もシステマティックに理解しているというよりは、その時々の状況に応じて最適な方法を選んでいる感じ。素人はなかなか付いて行けない。
そうこうしているうちに突然心配していたシナリオが現実に。我々がロンドンに行こうとしていたほんの数日前の8月の上旬、父がコロナに罹患。幸いなことにすぐに入院先が見つかり、意識もはっきりしているという事だったので旅行には行くことにしたのだが、問題になったのがその間自宅で1人になる母の面倒を誰が見るか。
そんなわけでロンドンに行ってからも深夜(日本の日中)に実家近くに住む姉とLINEで状況を逐一教えてもらいながら、考えられる対応策を二人で検討していた。とりあえず実家から少し離れた自宅復帰を目的にした介護老人保健施設にショートステイすることに。実際にいろいろな手配とか父の入院の面倒とかを見ていた姉は相当大変だったようだ。
とはいえコロナですっかり体力が落ちた父が退院できたとしても、以前のように母の面倒を見られるのか。また何かあったら同じようにバタバタしなければならないというのは家族にとっては安心には程遠い。という事で色々段取りしたうえで自分も先週末に帰省。(勤務先の介護休暇を活用)父との協議に臨んだ。
最近はホームドラマなどでも介護の厳しい現実が描かれ、必ずしも子供が喜んで親の面倒を見るわけではなく、むしろ積極的に施設を活用している姿が見られるようになった。例えば一昨年放送された「俺の家の話」。長瀬智也が西田敏行演じる認知症の進んだ父親を最終的には施設に入れる。
以前は自宅で老親の面倒を見ることが美談のように描かれるドラマも結構あって、当時はたぶん親を施設に入れる子供は肩身の狭い思いをしていたに違いないと推察する。「渡る世間は鬼ばかり」とか、脚本家が老人だったのかも。ああいう描かれ方をすると正直いい迷惑である。
実際、世間では介護のために離職する人とかいますからね。でも、介護のために何が一番大切かを今回思い知りました。それはやっぱり経済力。それも一時的な経済負担ではなく、何年続くか分からない経済負担。それはある意味、期日の見えない借金に近いと思う。
そのための資金はまず一義的には当人が負担すべきだ。以前も少しここに書いたのだが、父の経済状況には若いころにかなり苦労させられた。その時はたまたま父が悪運に見舞われただけだと思っていたのだが、実はこの人には経済的な計画性が欠如しているのではないかと思う。
いろいろと相談していくと、どうもこの人は持っている金はさっさと使いきって後は子供に頼ろうとしていることが明らかになってきた。いわゆる自助の発想がほとんど無く最初から共助なのだ。自分の感覚からはこの発想は全く理解できない。年金もそこそこもらっているのに。
まずは年金の範囲内で生活が成り立つようにするのがスジだろう。ところがこういう時に限って父は家長風を吹かせる。家長風を吹かせたいなら一族に資産をちゃんと残すべきだろう。そのための家長制度だ。資産を使い切るのであれば家長制度は必要ない。世代ごとで終われば良い。
そんなわけで、まずは年金の範囲で母の施設の費用と自分の生活費をまかなえるように、生活を見直すことを依頼。ほぼ脅迫に近かったが。そうしたところあとで姉には「キミは仕事をクビになったのか?」と聞いていたらしい。いえ、お父さん。あなたの老後の費用は自分にとってそんなに優先順位は高くないと言うだけの事です。
台所を改築したり4輪車を買ったり(取り上げたけど)パワープレート買ったりしたので、オレがずっと経済的に支援し続けると認識してしまったのかもしれないが、それは何かの時にこちらから言い出すからこそ出せるのであって、最初からそのつもりで依存されるのとは全く違う。
だいたい、もし身の丈に合わない月々の支援を求められたら、心のどこかでこの出費早く終われって思ってしまいそうじゃないですか。辛い自前介護を負担している人たちもそういう気持ちになることはあると思う。
翻って自分のことを考えると、48歳の時に衝撃の老後生活研修を受けて以来、一生懸命蓄財に励んできたので多分大丈夫だとは思いますが、コースケが海外の学校に行きたいとか言い出したらどうしよう。ああ、その時は投資回収という事で、配当を返してもらえばいいのか(笑)
今朝は久々に朝練からの朝ランでした。ロンドンから帰ってきて10日あまり。ようやく普段の生活リズムを取り戻した!
本日の走行距離:3.4km
今週の走行距離:5.7km
今月の走行距離:42.9km
本日の最低体重:62.4kg