連日の猛暑で
軽い熱中症になってしまい工房で悪戦苦闘です。
写真は
子供大将・鎧・兜等に使用する
小札(こざね)といわれるもので金色をしているので金小札(きんこざね)といいます。
その金小札に穴が開いていて
威し(おどし)と呼ばれる糸を編み込んでいくのですが・・・
もちろん
これも手仕事。
実はあまり知られていませんが
このひとつの山の大きさが何㎜となっており
より細かく㎜数で山数が多いほど編み込む数も増え
より美しい威し色の配色となり高価なものになってきます。
しかし
ただやみくもに㎜数を細かくし山数を多しても
バランスというのがあるので新作を作る場合は
何度も試作を作りながら適切な山数を割り出します。
糸色も
美しい配色の方程式というのがあり
その配色プラスαで独自の配色を作り出します。
こうして見ると
何気ない部品の一つに見えますが
実はその後ろには膨大な手間がかかっており
それを考えだし完成品とすると次に他社が真似をしだして
いかに手が掛からないようにして安価なものをと作り出されてしまいます。
いわゆる
いたちごっこで・・・
よって時と場合により
自社で型を起こし使用する場合もありますが
いつの間にか似たようなものがという具合です。
安価なモノを作りだす努力より
適正価格できちんと美しいものを
思考錯誤し作りだす努力の方が大切だと思うのですが。。。
他に 紙や革等を使用した
美しい小札がありますがそれはまた後日。
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