【旅行記】続・Go To 夏旅2020 1日目(1)―青空絶景の瀬戸大橋を渡る
クロスバイクで四国一周を企てている中、凄まじい猛暑が日本中を襲いました。
連日続く高温と湿度の高さに、クロスバイクでの旅どころじゃなくなったのは、言うまでもありません。それでも、四国への思いは日々募るばかりで、とくに日本一周の旅を終えてから、余計に強くなりました。
ここまで四国にこだわる理由は一つ。九州からあれだけ近いのにもかかわらず、これまで訪れたのは3回だけ、いずれも愛媛県だけという縁のなさがあったからでした。8月の旅で本州はすでに全県を制覇したものの、四国はまだ手つかずという有様。これでは何か物足りないという思いがありました。
日本一周の旅から1週間後、ついに動きだしました。今回も青春18きっぷを活用しながら、1週間ほどかけて四国を一周する予定です。もし余裕があれば、山陰地方の未乗路線にも挑戦したいと思います。
▲下関で山陽本線へ
1日目の最終的な目的地は、徳島県に決めました。とりあえず徳島駅を目標に、まずは本州を経て四国に上陸します。
旅「続編」の第一歩は、赤間駅から始まります。6時24分発の普通2320Mで小倉へ。3分の接続で下関行きの5526Mに乗り換えて関門トンネルを抜け、下関には7時24分に到着しました。
このままワープなしでコンスタントに進んだ場合、徳島には19時半に到着することが分かりました。これまで、乗車時間が長すぎる・休憩時間が中途半端という悪条件で、体調を崩さなかったことがありません。行程に余裕を持たせるべく、毎度おなじみの徳山~広島ワープを取り入れることに。
▲徳山~広島間はのぞみでワープ!
本州での第一歩は、7時42分発の3320Mからはじまります。この列車で終点徳山に向かうと、5分の接続で臨時「のぞみ140号」に乗り換えるミッションが待っています。この日一番の難関です。
以前、徳山で5分接続の新幹線に乗り換えできなかった失敗経験があり、今回はまさにそのリベンジと言えます。前回は一旦コンコースに出てしまったのが、失敗の原因でした。乗り換え改札口で新幹線の切符を買い、少しでも余計な移動時間を省けば、なんとか間に合うかもしれません。
9時41分、3320Mは定刻よりも少し遅れて徳山に着きました。プレイボール!スチールをかけた周東佑京のごとく、颯爽と列車を降りて改札を目指し、そのまま乗り換え改札口に向かいます。ここには券売機がありません。窓口で18きっぷを提示して、切符を購入。
新幹線改札を抜けてホームに上がると、のぞみ140号は今まさに入線しようとしていました。時刻は9時43分。所要時間およそ2分で、乗り換えミッションは成功です!
▲広島駅に到着
こうして新幹線ワープを終え、所要時間22分で広島に到着。10時7分のことでした。
もし在来線をひたすら乗り継いだ場合、ちょうど今、接続列車が来たところでしょうか。わずか2駅間のワープですが、なんと2時間以上もの時短に成功しました。最終的にはワープしない場合と同じ列車で徳島県に入りますが、想定内です。この2時間は休憩や散策に有効活用したいと思います。
▲広島駅新幹線乗り場のマツダCX-30
広島から再び在来線に戻り、10時20分発の318M(糸崎行き)で三原を目指します。車両は227系の3両編成でした。三原で420M(相生行き)に乗り換え、岡山には昼過ぎの13時4分に到着しました。
▲岡山駅ビルの中華料理店で昼食
麻婆豆腐と白飯2杯で腹一杯!
昼食にもってこいのタイミングで、岡山に着けたのはラッキーでした。8分の接続でマリンライナーに乗り継ぎ可能ですが、それよりも昼飯です。13時42分発の「マリンライナー35号」で岡山を出ることを前提に、昼食探しを始めました。
県庁所在地の駅らしく、エキナカには多くのレストランが入居しています。ちょうど辛いものが食べたかったので、中華料理店「梅梅 さんすて岡山店」で麻婆豆腐を食べることに。こういう空腹時には、ご飯(ナン)おかわり無料ほど嬉しいものはありません。
▲岡山駅での滞在時間は40分程度で終了
10分程度で昼食を終え、マリンライナー35号で高松を目指します。ベースが同じ223系ということで、乗り心地は新快速とあまり変わらず、気が付くと茶屋町に停車していました。ここから瀬戸大橋線に入り、一気に速度が上がります。
▲岡山駅ホームに停車中の津山線キハ40系
▲快速マリンライナーで高松を目指す
▲瀬戸大橋からの眺めは最高!
いくつかの島を跨ぎながら四国へ
トンネルを出ると眼下に広がっていたのは、海と島々が織りなす絶景でした。瀬戸大橋に入った列車は再び速度を落とし、高速道路の真下にもぐるように瀬戸大橋を通過します。
ときおり島の真上を通る区間もあって、海上だけを通過するわけではありません。海、海岸、漁村、そして高速道路・・・。様々な景色が混在する中、しばし瀬戸内海の絶景を満喫します。
ものの10分で瀬戸大橋を渡り終え、列車は四国に上陸しました。宇多津方面の線路と別れて走ること数分で、坂出に到着。
▲高松駅に到着!
▲JR四国といえばアンパンマン列車
作者やなせたかし先生の出身地らしさがあふれる
坂出から予讃線に入り、高松には14時36分に到着しました。
さて、ここからが問題です。これから徳島県を目指すには、香川・徳島県境の区間を越えなければなりません。そもそもこの区間、すなわち引田~板野間は、最長4時間も普通列車が来ない(1日8往復だけ!)のです。
高松からコンスタントに乗り継いでも、結局オレンジタウンで40分、引田で1時間もの足止めを喰らい、引田18時25分発の阿南行き353Dでようやく香川県を脱出できます。しかもこの353D、なんと高松発の列車です。
なんだったら、高松で2時間滞在しても良いですが、どうせ数日後には高松に2泊します。どこかで時間を潰せないかと考えた末、源平合戦で有名な屋島での滞在を思い立ちました。
▲高徳線のローカル輸送を担う1500形
▲2000系の置き換え用に製造された2700系
すっかり高徳線「うずしお」の顔になった
▲源平合戦の舞台・屋島で途中下車
1500形1両のオレンジタウン行きにゆられ、屋島駅に到着。ここで2時間の滞在をへて、阿南行きに乗ろうという魂胆です。これから上下「うずしお」が交換するというので、跨線橋に立って撮影することに。
▲1500形は屋島で上下うずしおの交換を待つ
やがて、高松・徳島両方向から2700系うずしおが近づいてきました。屋島駅に3編成の列車が止まり、駅はしばし賑やかになります。列車がいなくなると、もとの静けさに戻りました。
▲屋島駅前に停車中のことでんバス
簡易委託駅ということで、切符の確認は車内で行われます。無人駅と同じように改札口をスルーして、そのまま駅前に出てきました。ロータリーには青いことでんバスが止まり、乗客を待っています。
ここからは駅前を歩き、屋島神社を目指したいと思います。今回が初となる香川県は、まさに未知の領域と言っても過言ではありません。無理しないように気を付けて、2時間を過ごしたいところです。
~つづく~
撮影日:2020年8月21日
連日続く高温と湿度の高さに、クロスバイクでの旅どころじゃなくなったのは、言うまでもありません。それでも、四国への思いは日々募るばかりで、とくに日本一周の旅を終えてから、余計に強くなりました。
ここまで四国にこだわる理由は一つ。九州からあれだけ近いのにもかかわらず、これまで訪れたのは3回だけ、いずれも愛媛県だけという縁のなさがあったからでした。8月の旅で本州はすでに全県を制覇したものの、四国はまだ手つかずという有様。これでは何か物足りないという思いがありました。
日本一周の旅から1週間後、ついに動きだしました。今回も青春18きっぷを活用しながら、1週間ほどかけて四国を一周する予定です。もし余裕があれば、山陰地方の未乗路線にも挑戦したいと思います。
新幹線ワープで負担軽減
▲下関で山陽本線へ
1日目の最終的な目的地は、徳島県に決めました。とりあえず徳島駅を目標に、まずは本州を経て四国に上陸します。
旅「続編」の第一歩は、赤間駅から始まります。6時24分発の普通2320Mで小倉へ。3分の接続で下関行きの5526Mに乗り換えて関門トンネルを抜け、下関には7時24分に到着しました。
このままワープなしでコンスタントに進んだ場合、徳島には19時半に到着することが分かりました。これまで、乗車時間が長すぎる・休憩時間が中途半端という悪条件で、体調を崩さなかったことがありません。行程に余裕を持たせるべく、毎度おなじみの徳山~広島ワープを取り入れることに。
▲徳山~広島間はのぞみでワープ!
本州での第一歩は、7時42分発の3320Mからはじまります。この列車で終点徳山に向かうと、5分の接続で臨時「のぞみ140号」に乗り換えるミッションが待っています。この日一番の難関です。
以前、徳山で5分接続の新幹線に乗り換えできなかった失敗経験があり、今回はまさにそのリベンジと言えます。前回は一旦コンコースに出てしまったのが、失敗の原因でした。乗り換え改札口で新幹線の切符を買い、少しでも余計な移動時間を省けば、なんとか間に合うかもしれません。
9時41分、3320Mは定刻よりも少し遅れて徳山に着きました。プレイボール!スチールをかけた周東佑京のごとく、颯爽と列車を降りて改札を目指し、そのまま乗り換え改札口に向かいます。ここには券売機がありません。窓口で18きっぷを提示して、切符を購入。
新幹線改札を抜けてホームに上がると、のぞみ140号は今まさに入線しようとしていました。時刻は9時43分。所要時間およそ2分で、乗り換えミッションは成功です!
▲広島駅に到着
こうして新幹線ワープを終え、所要時間22分で広島に到着。10時7分のことでした。
もし在来線をひたすら乗り継いだ場合、ちょうど今、接続列車が来たところでしょうか。わずか2駅間のワープですが、なんと2時間以上もの時短に成功しました。最終的にはワープしない場合と同じ列車で徳島県に入りますが、想定内です。この2時間は休憩や散策に有効活用したいと思います。
▲広島駅新幹線乗り場のマツダCX-30
青空絶景の瀬戸大橋を渡る
広島から再び在来線に戻り、10時20分発の318M(糸崎行き)で三原を目指します。車両は227系の3両編成でした。三原で420M(相生行き)に乗り換え、岡山には昼過ぎの13時4分に到着しました。
▲岡山駅ビルの中華料理店で昼食
麻婆豆腐と白飯2杯で腹一杯!
昼食にもってこいのタイミングで、岡山に着けたのはラッキーでした。8分の接続でマリンライナーに乗り継ぎ可能ですが、それよりも昼飯です。13時42分発の「マリンライナー35号」で岡山を出ることを前提に、昼食探しを始めました。
県庁所在地の駅らしく、エキナカには多くのレストランが入居しています。ちょうど辛いものが食べたかったので、中華料理店「梅梅 さんすて岡山店」で麻婆豆腐を食べることに。こういう空腹時には、ご飯(ナン)おかわり無料ほど嬉しいものはありません。
▲岡山駅での滞在時間は40分程度で終了
10分程度で昼食を終え、マリンライナー35号で高松を目指します。ベースが同じ223系ということで、乗り心地は新快速とあまり変わらず、気が付くと茶屋町に停車していました。ここから瀬戸大橋線に入り、一気に速度が上がります。
▲岡山駅ホームに停車中の津山線キハ40系
▲快速マリンライナーで高松を目指す
▲瀬戸大橋からの眺めは最高!
いくつかの島を跨ぎながら四国へ
トンネルを出ると眼下に広がっていたのは、海と島々が織りなす絶景でした。瀬戸大橋に入った列車は再び速度を落とし、高速道路の真下にもぐるように瀬戸大橋を通過します。
ときおり島の真上を通る区間もあって、海上だけを通過するわけではありません。海、海岸、漁村、そして高速道路・・・。様々な景色が混在する中、しばし瀬戸内海の絶景を満喫します。
ものの10分で瀬戸大橋を渡り終え、列車は四国に上陸しました。宇多津方面の線路と別れて走ること数分で、坂出に到着。
▲高松駅に到着!
▲JR四国といえばアンパンマン列車
作者やなせたかし先生の出身地らしさがあふれる
坂出から予讃線に入り、高松には14時36分に到着しました。
高徳線の短所を逆に活かして屋島滞在
さて、ここからが問題です。これから徳島県を目指すには、香川・徳島県境の区間を越えなければなりません。そもそもこの区間、すなわち引田~板野間は、最長4時間も普通列車が来ない(1日8往復だけ!)のです。
高松からコンスタントに乗り継いでも、結局オレンジタウンで40分、引田で1時間もの足止めを喰らい、引田18時25分発の阿南行き353Dでようやく香川県を脱出できます。しかもこの353D、なんと高松発の列車です。
なんだったら、高松で2時間滞在しても良いですが、どうせ数日後には高松に2泊します。どこかで時間を潰せないかと考えた末、源平合戦で有名な屋島での滞在を思い立ちました。
▲高徳線のローカル輸送を担う1500形
▲2000系の置き換え用に製造された2700系
すっかり高徳線「うずしお」の顔になった
▲源平合戦の舞台・屋島で途中下車
1500形1両のオレンジタウン行きにゆられ、屋島駅に到着。ここで2時間の滞在をへて、阿南行きに乗ろうという魂胆です。これから上下「うずしお」が交換するというので、跨線橋に立って撮影することに。
▲1500形は屋島で上下うずしおの交換を待つ
やがて、高松・徳島両方向から2700系うずしおが近づいてきました。屋島駅に3編成の列車が止まり、駅はしばし賑やかになります。列車がいなくなると、もとの静けさに戻りました。
▲屋島駅前に停車中のことでんバス
簡易委託駅ということで、切符の確認は車内で行われます。無人駅と同じように改札口をスルーして、そのまま駅前に出てきました。ロータリーには青いことでんバスが止まり、乗客を待っています。
ここからは駅前を歩き、屋島神社を目指したいと思います。今回が初となる香川県は、まさに未知の領域と言っても過言ではありません。無理しないように気を付けて、2時間を過ごしたいところです。
~つづく~
撮影日:2020年8月21日
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