「ママは空から見守っているよ」 ノートに託した2人への思い

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編集委員・田村建二
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だいすきノート 第12話

 横浜市のこうめいさん(37)は2020年2月の夜、双子の娘もっちゃん、こっちゃんに、読み聞かせを始めた。

 スキルス胃がんで1月に32歳で亡くなった、妻みどりさんが書いた「だいすきノート」だ。

 まず、こっちゃん。生まれた時、体重が軽かった。

 「びょういんで おおきくなるまで がんばっていたね! おうちにかえってきてくれたとき とってもうれしかったよ」

 もっちゃんのノートには、「どきどき わくわく そわそわ たくさんの しあわせなじかんを ありがとう」とあった。

 2人のノートの内容に大きな差が出ないように、気遣って書かれていた。

 「ずーっといっしょにあそんだり、おりょうりしたり、おてがみかいたり、おでかけしたり もっともっとしたかったよ」

 お礼を伝える欄には「(2人…

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この記事を書いた人
田村建二
科学みらい部
専門・関心分野
医療、生命科学