10兆円ファンド検討の農工大学長「大学の大きさではなく信念大事」

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桜井林太郎 嘉幡久敬
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 世界トップレベルの研究力をめざす大学に、国が創設した大学ファンドで支援する制度に、東京農工大が申請する方向で検討している。「大きな大学だけがうまくいっても、日本全体がうまくいくわけではない。大学ランキングや大学の規模によらないことも大事」。農工大がモデルを示すと語る、千葉一裕学長のビジョンとは。

 大学ファンド制度は日本の大学の国際競争力の復活をねらい、10兆円規模の「官製」基金を運用し、その利益から対象の大学に年数百億円ずつ配る。支援を受ける「国際卓越研究大学」は大学の応募をもとに国が審査、最多5~7大学を認定する方針だ。今年度中に公募し、2024年度から支援を始める。

 朝日新聞が5月に主要な国公私立大学を対象に実施したアンケートでは、名古屋大、東北大早稲田大、大阪大、農工大の5大学が制度の申請に前向きな態度を表明した。

 旧帝大ではない国立大学は農…

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この記事を書いた人
桜井林太郎
科学みらい部
専門・関心分野
環境・エネルギー、先端技術、医療、科学技術政策