「命あるもの」の目線を忘れないで 弁護士が語るペットの法律問題

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聞き手・浪間新太
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 近年、ペットの「多頭飼育」崩壊が社会問題化している。背景には何があり、どう向き合えばいいのか。この問題に詳しい細川敦史弁護士(46)=兵庫県弁護士会=に、ペットにまつわる法律問題について聞いた。

      ◇  ◇

 これまでに50件以上、ペットにかかわる民事、刑事事件を受けてきました。相談だけのものも含めると150件を超えます。

 民事事件では、ペットの死亡やケガの際に損害賠償を求めます。「業者から購入したチワワが実は心臓病だった」とか「トリミング中の事故でプードルが死亡した」、「散歩中にミニチュアダックスフントが車にひかれた」といったケースもありました。獣医師の医療ミスを追及したいという依頼者もいます。

 刑事事件では、多頭飼育や虐待の事件など。動物愛護団体から情報提供を受け、業者や飼い主を刑事告発する際の弁護人を依頼されることが多いです。

 多頭飼育で特に印象的だった…

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この記事を書いた人
浪間新太
国際報道部
専門・関心分野
ロシア政治・外交、ウクライナ情勢、国際法