観賞魚メダカ「第3の外来種」問題に 愛好家ら「ひとごとじゃない」
矢田文
新型コロナウイルスによる巣ごもり需要などと相まって、人気が高まる観賞魚メダカ。美しく愛らしい姿の一方で、「第3の外来種」として生態系への脅威ともなっている。
昨年11月、岐阜県美濃市の水路で展示用の生き物を探していた、世界淡水魚園水族館「アクア・トトぎふ」の飼育員・堀江真子(ちかこ)さんは視界に入ったキラキラと泳ぐ魚に驚いた。野生メダカとは明らかに異なる特徴を持ったメダカが何匹も泳いでいたのだ。
3日間かけて周辺を調査すると、人気の高い幹之(みゆき)メダカなどを含む、少なくとも50匹以上の観賞魚メダカが採取された。周囲に養殖施設などもないことから、誰かが意図的に逃がしたとみられた。
堀江さんは「観賞魚メダカに…