タレントの小倉智昭さんは、小さい頃から吃音(きつおん)に悩んできました。それでも「吃音がなかったら、今の小倉智昭はなかったと思います」といいます。これまでの歩みを振り返ってもらいました。
【連載】吃音芸人 炎上騒動と“話す”ということ
吃音者が笑わせた? 笑われた? テレビの炎上騒動を通じて考える「話す」ことの意味を探す連載です。
「吃音は治っていません」
――小さい頃、吃音があったと聞きました。
吃音がなかったら、今の小倉智昭はなかったと思いますよ。吃音は常に頭の中にあって、忘れたことがない。皆さん信じてくれないんですけど、僕はね、今も吃音があって、身構えていないと話せないんです。
吃音は治っていませんが、自分が意識すると吃音を出さずにすむ方法があるんです。
でも、ずっとやってると精神的に参っちゃうから、時には忘れてね。気を許して話すときには平気でどもってますよ。どもったっていいじゃない。
親にもよく「もっとゆっくり話せば」って言われました。ゆっくり話しても駄目なんですよ。周りの人が「こうやったらいい」ということは、本当に、効果があったためしがない。
「見返してやりたいから、話す仕事をやりたい」
――子ども時代のお話を。
小学2年生で、秋田から新宿…
吃音芸人 炎上騒動と“話す”ということ
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